【2/21】岸野雄一が語る『音と映像の相互作用とその技術』



岸野雄一をホストにお送りする三ヶ月連続トーク企画の第二夜です。 ゲストに、撮影技師・映画プロデューサーであり、この5月から始まる新教程『映画技作工房』で講師をつとめる白尾一博、『乱暴と待機』など数々の話題作を手がける映画監督・冨永昌敬をお招きします。『音と映像』『視覚と聴覚』を横断するレクチャーをお送りします。


2016-02-03 21.56.29【レクチャー概要】

■前半:映画における音と映像の作用/反作用

20世紀の偉大な発明である『映画』により、我々は音と映像によって語られる物語を手にする事ができました。

映画音楽の文法においては未だ絶対の正解というものは存在しませんが、先人達のトライ&エラーの積み重ねにより、様々な成功例や失敗例をケーススタディとして、そこから『技術』を学び取ることが可能です。

今回、シネフィルとして膨大なインプットを誇る岸野雄一、現場の技術を知る撮影技師・映画プロデューサーの白尾一博、そして監督として自ら音と映像に向き合う冨永昌敬の3人をホストに、映像作品における音楽の使い方とその効果について、膨大な映像資料を上映しながら徹底解説していきます。

■後半:岸野雄一の『ビデオ塾』

後半は、90年代初頭に岸野雄一が行っていた伝説の人気イベント『ビデオ塾』が満を持して復活。岸野雄一が日夜掘り漁った面白い映像をひたすらプレイバックし、ゲストと共に解読していくという内容になります。高尚な作品からくだらないものまで、何が飛び出すか分からない、刺激的なインプットをお届けします。


【イベント詳細】
出 演:岸野雄一、白尾一博、冨永昌敬
日 程:2016年2月21日(日)
時 間:19:00~21:30
参加費:1.500円
会 場:美学校 本校(地図) 東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル 3F

☆『3ヶ月連続企画 岸野雄一トークセッション@美学校』次回予告
■第三夜(三月開催):岸野雄一 × 視聴覚『絵画を聴く/音楽を観る』
出演:岸野雄一、佐藤直樹、細馬宏通


ゲストプロフィール


白尾一博白尾一博

1970年生まれ。1994年実験映画「産業とダッチワイフ」を自主制作。イメージフォーラムフェスティバル1994で大賞を受賞。バンクーバー国際映画祭など十数カ国で招待・上映される。
その後、主に撮影監督として「蒸発旅日記」「ブラックキス」「ひぐらしのなく頃に」等に参加。
コーネリアス、ボニーピンク、斉藤和義など音楽PVの撮影も多数手がけている。
2004年以降は日本映画を代表する美術監督の故・木村威夫氏に師事。
「馬頭琴夜想曲」「夢のまにまに」等に撮影・編集として関わる。
プロデューサーとして「ヨコハマメリー」「美代子阿佐ヶ谷気分」
監督作品に「ドキュメント灰野敬二」
2015年「山口小夜子未来を着る人」展に、映像作品「影向」を出品(山口小夜子+生西康典+掛川康典との共作)

 

冨永昌敬

映画監督。2006年、オダギリジョーと香椎由宇を主演に迎えた『パビリオン山椒魚』にて長編商業映画デビューする。その後、安彦麻理絵の漫画を原作とする『コンナオトナノオンナノコ』、太宰治の小説に基づく『パンドラの匣』、本谷有希子の戯曲『乱暴と待機』など、数々の話題作を映画化。

その後も大野松雄をめぐるドキュメンタリー『アトムの足音が聞こえる』や、哀川翔と綾野剛を主演に迎えた『目を閉じてギラギラ』など、勢力的に作品を発表。


〈関連講座〉
白尾一博

▷授業日:火曜日 19:00〜21:30
この講座では「暗い箱の中で銀幕を見つめさせるための表現」に拘り、映像表現の原点―『新しい表現の試み』=アヴァンギャルド 『記録し、語り継ぐ』=ドキュメンタリーという二つを柱に、一人一作、映像作品を完成させることを目指します。

Kishino Yuichi

▷授業日:木曜日(月一回・年間10回) 19:00〜21:30
音と映像の関係を様々な作品のワンシーンをプレイバックしながら 実例として学び、映画音楽とは何かを思考していく講座です。20世紀以降の映像の発達史から、21世紀現在にまで繋がる音と映像の発展史を解読し、概念と方法論を体系化していきます。

Kishino Yuichi

▷授業日:隔週木曜日 19:00〜21:30
ライブやDJイベント、インスタレーションなど様々なイベントを企画・宣伝・制作・開催することを実践しながら、体験としてその方法論や技術を学んでいきます。小規模な企画から始まり、一年かけて、大規模な企画の制作・実践へと進みます。