美学校が主催するアートプログラム「美学校・ギグメンタ2016」の一企画としてアートセラピーに焦点を当てたレクチャーを開催します。
近年、アートセラピー(芸術療法)は医療・福祉現場でその効果が注目され、それらの表現はアールブリュット(生の芸術)として美術館等で広く紹介され注目を集めています。これらの表現活動の先駆けの1つとして舞踏家・石井満隆による舞踏療法があります。石井の活動を通じてこれからの芸術・療法の可能性について考察します。
出 演:石井満隆、羽永太朗、中津川浩章
司 会:半田晴子
日 時:2016年7月31日(日)15:00〜17:00
会 場:美学校 本校(地図)
東京都千代田区神田神保町2-20第二富士ビル3F
入場料:予約2500円/当日3000円
予 約:ギグメンタ公式サイトの予約フォームから、
もしくは、reserve@gigmenta.comまで、お名前と予約人数をご連絡ください。
協 力:羽永光利プロジェクト実行委員会
主 催:美学校・ギグメンタ実行委員会
出演者プロフィール
石井満隆
1939年 香川県小豆島生まれ
1961年 日大芸術学部演劇科卒、在学中から3年間、石井漠にモダンダンス・バレエを学ぶ。この頃から土方巽に師事し、多くの作品に参加。
1970年 厚木凡人、邦千谷と共に「第2回舞踊批評家協会賞」を受賞
1971年 欧州に渡る。以後9年間、英、独、仏を中心に公演、ワークショップ、パフォーマンス、映画制作などで活躍
1980年 帰国。青森県青南病院にて日本初の「舞踏療法」を開始する。
以降、現在に至るまで数々の公演、ワークショップを国内外問わず行っている。
羽永太朗
1970年生まれ(現45才)
カメラマン羽永光利の長男として誕生。
幼年期は、父親のカメラ助手として前衛芸術や舞踏の撮影を手伝うものの、反面教師にてカメラの世界に進まず、大学卒業後は広告業界へ進む。
広告代理店や自動車業界のマーケティング業務を経て、現在は動画広告のベンチャー企業に勤務。
2013年「羽永光利プロジェクト委員会」を立ち上げ、父親が残した約10万コマに及ぶネガをデジタルアーカイブ化と写真調査を開始。
2014年3月「アートフェア東京」の企画展示がきかっけとなり、国内外問わず60-70年代の社会風俗、舞踏、前衛芸術の写真展示中心に数多くの展示会に協力出展。
中津川浩章
美術家・画家として記憶・痕跡・欠損をテーマにブルーバイオレットの線描を主体としたドローイング・ペインティング作品を制作。国内外で展覧会多数。
アートディレクターとして障害者のためのアートスタジオディレクション、アールブリュットの展覧会キュレーション、あらゆる人を対象としたアートワークショップ、講演、ライブペインティングなど、アート、福祉、教育とさまざまな分野で社会とアートの関係性を問い直す活動を行っている。