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ビジュアル・コミニュケーション・ラボ 〜ゼロから始める現代アート制作〜  斎藤 美奈子

ビジュアル・コミニュケーション・ラボ 〜ゼロから始める現代アート制作〜  斎藤 美奈子



定員:10名
期間:2021年5月〜2022年3月
日時:毎週火曜日 13:00〜17:00
学費:330,000円 教程維持費:10,000円(年額)
開催教室:本校


VCL

 

この講座は、作品制作を中心に、現代美術に関する講義をはさみながら進めていきます。最終的に、それぞれがテーマを見つけ、美術作家として創作していくために必要な力を身につけることを目的としています。

みなさんの興味や関心、あるいは、心のなかにある大切な何かを拾い上げて、どんなふうでも構いません、それを目に見える形にしてみる。まず、そこからスタートしましょう。そして、それを、より明確なものにしていく作業を繰り返して行きます。“作品”と呼ばれるものは、そうして出来上がったもののことをいうのだと思います。

具体的な表現手法は、インスタレーション、立体、絵画、写真、ビデオなどといった、さまざまなものを試みながら、自分に最適なものを見つけてください。可能性の芽を膨らませ、独自の表現を可能にするため、制作の方向性や進度は個別に対応することを基本とします。みなさんに伴走しながら、その道案内ができれば、と考えています。

前半は、緩やかなカリキュラムに沿ったもの。後半は、各自のテーマで制作していきます。最後には、展覧会を開催し、その成果を発表します。みんなで展覧会を見に行ったり、また、個展やグループ展の開催、レジデンスへの参加などといった校外での活動も応援します。

興味はあったけれど、作品なんて今まで作ったことがなかったという人から、すでに作品を発表している人まで、美術というものに少しでも興味があれば、どなたでも大歓迎です。

斎藤美奈子 

 

授業内容


 

■ 作品制作

 【前半】

  1. 受講生からヒアリング
      ……作りたい作品の傾向などを確認していく
  2. 講師と受講生で話し合い課題を煮詰める
  3. 課題による作品制作
     例・風を描く、表現する
      ・目で見ず触って物を描いてみる
      ・身近な素材を使った表現
      ・写真を使った表現
  4. 各自の課題で作品制作
  5. 修了展開催

 

 

■ ミニ講義

  1. リカちゃんハウスとドールハウス
     ……国や地域による空間認識の違い
  2. 書道は芸術か?
     ……アートの定義とは何か
  3. 写真
     ……その出現でアートはどう変わったか
  4. 現代美術の流れ
     ……1950年代以降の変遷と作品紹介

 

 

 

講師プロフィール


斎藤美奈子

斎藤美奈子

 東京生まれ。1988年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。1992-95ニューヨーク滞在。2002-03文化庁派遣芸術家在外研修にてベルリン、キールに滞在。2005年アーティスト・イン・レジデンス“Culture Study Wien”にてウィーン滞在。自身の記憶を原体験とし、鑑賞者の記憶に語りかけてくるような風景を写真や映像により表現している。

 

 

「ビジュアル・コミュニケーション・ラボ」を受講して


美学校「ビジュアル・コミュケーション・ラボ(以下、VCL)」(講師:斎藤美奈子)は、作品制作を中心に、受講生それぞれがテーマを見つけ、美術作家として創作していくために必要な力を身につけることを目的とした講座です。各人の「興味や関心、あるいは、心のなかにある大切な何かを拾い上げて」(講座紹介文より)、目に見える形にする。それをより明確にしていく。そうした過程を経て出来上がった作品とは、どんなものだったのでしょうか。講座を受講した方々にお話を聞きました。

Q1. 美学校を知った経緯を教えてください
10年程前から写真を撮っているんですが、自分の作品をまとめたり発表するにあたってちょっとつまずいている時期があって、何か手助けをしてくれる場所がほしいと思っていました。それで、教室とか美大を探していたら美学校を知ったんです。美大には美大のメリットとデメリットがあると思い、それなら美学校が良さそうだと思いました。

・・・続きを読む

 

 

講座レポート

まずはやってみてよく考える。そうして見えてくる自分だけの道―ビジュアル・コミュニケーション・ラボ


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もし、美学校のHPを見たことがない人がいたら試しに講座紹介を見てみてほしい。そこでは約30の講座が紹介されているが、他の美大や専門学校では見かけない名前の講座も多い。「ビジュアル・コミュニケーション・ラボ」も、一見してその授業内容が想像できない 講座かもしれない。横文字が並ぶ本講座で一体どんな授業が行われているのか?
夏休み前最後の授業のこの日、夕方になっても暑さのひかない教室にお邪魔してきた。

やってみて、考える

教室に入ったとき、ある受講生はiPadで先生に教えてもらった作家の作品をチェックしていた。また別の受講生は机いっぱいに黒いビニール袋、デジタル時計、チューブといった材料を広げて何やら試行錯誤をしている。講師の斎藤美奈子先生はと言えば、夏休みの間受講生に貸すというフィルムカメラの手入れをしていた。皆、思い思いの作業をしている。今日は何の授業かという問いには、先生も受講生も顔を見合わせて「何の授業っていうわけじゃ…」との答え。一見自習と変わらない授業に見えるが、先生の一言で単なる自習ではないことに気がつく。

「これ、身長より小さく見えない?」
受講生が作った細いチューブの輪っかを手に取りながら、先生は受講生に尋ねた。受講生によればチューブは自分の身長と同じ長さだそうが、両端をつなげて輪っかにしたチューブからは確かに「160cm」という長さが感じられない。どうしてだろうと首をひねる受講生に先生はこう続けた。
「でも、これはすごく良いの。作ったから小さいと分かったわけで、その次が問題なの。まずやってみなければ、どう大きくするか、どのくらい大きくするか分からないでしょう。ちょっとやってゼロに戻してこれで終わり、としちゃわないで。何か違うなと思ったら、何が違うんだろう、もう少しこうしたら自分のイメージにピッタリなんじゃないかって、ズレがないように詰めていくことが大事なんだよ」・・・続きを読む

 

 

講師インタビュー

ビジュアル・コミュニケーション・ラボー斎藤美奈子


メイン画像

━━━まずは「ビジュアル・コミュケーション・ラボ」という講座名についてお伺いしていきたいと思います。

「ビジュアル・コミュケーション・ラボ」は、美学校の枠組みですと、「現代メディアトレーニングA」という枠組みに入っています(※現在は『現代美術』)。そこの枠組みに入っている講座はユニークなものばかりで、例えば「ヨレヨレアート」ですとか「超・日本・アヴァンギャルド論」等がありますが、「ビジュアル・コミュケーション・ラボ」はこれらの講座名とは雰囲気が違って、カッコいいなと思わせるようなネーミングなんですけど(笑)なぜ「ビジュアル・コミュケーション・ラボ」という講座名になったのでしょう?

実は、そんなに深い理由があって付けたのではないんだけど…(笑)。まず、ものを作るっていうことを、視覚でコミュニケーションを取るための、まあ、一つの手段と考えて。美術を通して社会と関わるための「訓練講座」のような、そんな位置付けのものを想定してつけたんです。

━━━視覚芸術を通して社会と繋がっていくための、という意味を込めて「ビジュアル・コミュケーション・ラボ」と。

そうなんです。社会だけじゃなくて、もちろん隣の人ともっていうことですけど。

━━━そういう広い意味でのコミュニケーション。社会だけでなくて、人も含めて。

そうですね。

━━━それと美学校のパンフレットにも講座内容というのが書かれているのですが、具体的に授業ではどのようなことをなさっているのでしょうか?基本的には、作品制作、つまり構想から出発して作品を作って、どのように発表していくか、という授業だと思うのですが、具体的にどういう風に進めていくのでしょうか?

私のクラスは、これは美学校の良いところで、他のクラスも大方そうですけど、小人数制です。カリキュラムをだいたいは作ってありますけど、ひとりひとりに合わせて進めていくことを基本としています。カリキュラムに添って1ステップ、2ステップ、3ステップ目があって、完結、修了!みたいな進め方ではないということです。受講生と話し合いながら進めていくという感じです。・・・続きを読む

 

 

過去の修了展など


 

過去の展覧会の記録写真

2015年度修了展「ラウンドアバウト~ススンデ・デアッテ・ススミダス~」
2014年度修了展「みつあみ」
2013年度修了展
2012年度修了展「reborn」
2011年度修了展「untitled」

 

 


〈現代美術〉


アートのレシピ 松蔭浩之+三田村光土里 Matsukage Hiroyuki

▷授業日:毎週土曜日 13:00〜17:00
俗にいう「現代アート」に限らず、音楽、映画、サブカルもアングラも含めた文化全般を視野に入れた講義、ワークショップを実施します。かならずしもアーティストを養成することが目的ではないですが、節々でアートの実践を体験してもらうことで、クリエイティビティー(=創意工夫)の本質を知ることを目指します。


ビジュアル・コミュニケーション・ラボ 斎藤美奈子 Saitoh Minako

▷授業日:毎週火曜日 13:00〜17:00
作品制作を中心に、現代美術に関する講義を交えて進む講座です。制作を通して、美術作家としてのものの捉え方や考え方も学んでいきます。まず、ゆるやかな方向性をもったカリキュラムを用意します。とにかく、何か作ってみる。そこからスタートです。


芸術漂流教室 倉重迅+田中偉一郎+岡田裕子 Kurashige Jin

▷授業日:毎週月曜日 19:00〜22:00
「芸術漂流教室」は、倉重迅、田中偉一郎、岡田裕子を中心に、ゲスト講師も招きながら展開していきます。現代美術の領域で活動しながら他ジャンルにも軸足を持つ、無駄に経験値の高い講師陣とともに「楽しく」「真面目に」漂流しましょう。


未来美術専門学校 遠藤一郎 Endo Ichiro

▷授業日:毎月第三週の土曜日と日曜日
未来美術家・遠藤一郎による新講座。本当にお前がやりたいことは何なのか。お前の夢を好きなまんまにやれ、わがままに。夢バカ最強宣言。非実力派宣言。最初の一歩。世の中にはへんなやつが必要だ!!


現代アートの勝手口 齋藤恵汰+中島晴矢 現代アートの勝手口

▷授業日:毎週金曜日 19:00〜22:00
「現代アートの勝手口」は、この20世紀を総崩れにした30年の後に、改めて勝手に現代アートをやろうという集まりです。私たちは広く深く種々の形式を取り扱います。知的好奇心の赴くままに一緒に遊べる人と、これからの遊び方を再発明したいのです。この講座を通し、三河屋のようにひとの勝手口から勝手に出入りして、その勝手を盗み合えるひとたちと出会えれば幸いです。