オープン講座〈吉本隆明と一緒に『歌というフィクション』を読む〉 講師:大谷能生

2023年10月〜11月


本校にて2シーズンに渡って行われた講座『歌というフィクション』の書籍化を記念したオープン講座を開催します。戦後最大の思想家・吉本隆明の思想を参照しながら全5回に渡って本書を読み解いていきます。

◎お申し込みはこちら:Peatix

〈吉本隆明と一緒に『歌というフィクション』を読む〉-大谷能生より

今年の四月に『歌というフィクション』(月曜社)という大部な本を出版しました。「歌を特殊な言語活動の一つとして考えると、どう捉えることが出来るか」というテーマで、近世邦楽から現代のポップスまで(ついでにダンス・ミュージックのいろいろも)分析してみたもので、その中で大いに参考にさせてもらった論考が、吉本隆明の『言語にとって美とはなにか』です。

吉本隆明は戦後日本思想界におけるビッグネームの一人ですが、ぼくはこれまでほとんど読んできませんでした。今回の執筆がよいきっかけだったわけですが、なんか、なんとなく話に聞いて「ヨシモト」と全然違うじゃん、面白いじゃないですか吉本隆明!と、わりかし最近この人の本ばかり遅まきながら読んでおります。

今回の講義では、あらためて先日上梓した『歌というフィクション』を、吉本の何冊かの本と突き合わせながら、「自己表出」や「指示表出」といった吉本の理論、それから彼の基盤にあるヘーゲルやマルクスやフロイトといった、現代思想のその大元締めたちの業績もちょいちょい参考にして、現在における「言葉」と「音楽」の批評について見通しを立てて行きたいと思います。よろしくお願いいたします。

授業内容(予定)

10/5  :「書くこと」と「歌うこと」/ 『言語にとって美とはなにか』

10/12:『歌というフィクション』の構成について / 弁証法と「疎外」

10/19:ポピュラー音楽の20世紀と、吉本隆明の「幻想」論と「大衆」論

10/26:SNS時代における音楽批評 / 『戦後詩史論』

11/2   :「イメージ」をどのように扱うか / 『マス・イメージ論』


日 程:
2023年 10月5日、10月12日、10月19日、10月26日、11月2日/全5回(すべて木曜日)

時 間:
各回19:00 〜 21:30 ※延長の可能性あり

受講料:
◆一般:20,000円 
◆美学校在校生/卒業生・PARAフリーパス、コース生:15,000円

形 式:
対面&オンライン

会 場:
東京都千代田区神田神保町2-20第2富士ビル2F

申 込:

こちらのPeatixのページからお申し込みください。

オンライン講座に関して

オンラインへの配信はZOOMにて実施します。
パソコン、タブレットなどのご使用端末やご自宅のインターネット環境でZOOMが使用できることをご確認の上お申し込みください。
授業内で学びきれなかった内容は、アーカイブ動画による復習や、チャットツールのDiscordによるご質問などを随時ご活用ください。

対面希望者を12名程度まで受け入れ、オンラインと対面の混合形式でも行います。ほか、オンライン講座受講に当たって不安や質問などございましたら、arita@bigakko.jp(担当:有田)までお気軽にお問い合わせください。

◎授業ツール
ZOOM・・・授業プラットフォームです。ご自宅のネット回線の確認などをお済ませください。
Discord・・・授業補助として利用するチャットツールです。毎回の授業リンク案内のほか、コミュニケーション等のプラットフォームとして使用します。

公開ガイダンス

アーカイブ■歌というフィクション(2)公開ガイダンス from 美学校 on Vimeo.


2021年に「歌というフィクション(2)」公開ガイダンスを開催いたしました。
講座の雰囲気の参考にぜひご覧ください。

講師プロフィール

大谷能生(おおたに・よしお)

1972年生まれ。批評家、音楽家。96年、音楽批評誌「Espresso」を立ち上げ、02年まで編集、執筆。日本のインディペンデントな音楽シーンに実践と批評の両面から深く関わる。著書に『持ってゆく歌、置いてゆく歌 不良たちの文学と音楽』(エスクァイアマガジンジャパン)、『散文世界の散漫な散策 二〇世紀の批評を読む』(メディア総合研究所)がある。菊地成孔とのコンビによる講義録は『憂鬱と官能を教えた学校 【バークリー・メソッド】によって俯瞰される20世紀商業音楽史』(河出書房新社)、『東京大学のアルバート・アイラー  東大ジャズ講義録』(全2巻、文春文庫)、『M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究』(エスクァイアマガジンジャパン)がある。


〈配信中のオープン講座〉


〜ゼロから聴きたいVaporwave〜

◆講師:ΔKTR ゲスト:sute_aca パンズー
▷放送時間:2時間56分 ※楽曲リスト付き
Vaporwaveは2010年代にオンライン上で生まれた音楽ジャンル・概念・潮流です。2023年の現在でも、新しく発表される音楽や、街で見かける広告等にもその影響を見ることができます。しかし、その起源や発展について多く語られることはあまりありません。本講座ではVaporwaveが生まれてから、なぜ、現在の様な形になったのか、歴史を辿って学ぶ事を目指します。

〜ゼロから聴きたいヴィジュアル系〜

◆講師:藤谷千明 構成協力:コメカ
▷放送時間:2時間59分 ※検索用楽曲タイトルリスト付き
本講座では、フリーライターである藤谷千明が、ヴィジュアル系という音楽ジャンルの黎明期から現在までの変遷を解説します。また、講座への登壇はございませんが、構成協力としてテキストユニット「TVOD」としても活動中のライター/国分寺駅そばの古本屋「早春書店」店主のコメカ氏も参加しています。 「ヴィジュアル系のカッコ良さとは?」「ヴィジュアル系のどこを評価するのか?」など、初心者にも分かりやすい入門編として”ヴィジュアル系”をご紹介いたします。