文＝皆藤将
こんにちは。事務局の皆藤です。
ジトジトと雨が降る梅雨まっさかりの今日この頃。今日は小雨だし大丈夫かなと思って、自転車で美学校まで来たら案の定途中で雨脚が強くなり、ずぶ濡れになりました。
梅雨の季節は、外出するのもおっくうになりがちですが、美学校の卒業生や講師の人たちの展覧会がたくさん開催されているので、是非お出かけを！という気持ちを込めてご紹介したいと思います。
まずは今回ご紹介する展覧会を箇条書きにしてみました。
・〜6/23 チームワレラ個展「農民芸術一揆！prototype2015～宮沢賢治【農民芸術概論綱要】と共に～」＠ナオナカムラ
・6/20〜7/5 木村哲雄ドローイング展＠NANJO HOUSE
・6/20~28 キボリコキボリオの世界の名画展＠ギャラリーみずのそら
・6/20〜7/26 「The more it changes, the more it stays the same.」＠モデルルーム
・6/26〜7/5 中島晴矢個展 ペネローペの境界＠TAV GALLERY
・6/29〜7/16 中島あかね展 レジャー@ガーディアン・ガーデン
・番外篇 〜6/28 山口小夜子展@東京都現代美術館
きっと上記以外にも卒業生の展覧会が開催されていることと思いますが、一先ず把握している分をご紹介していきたいと思います。
では順番に。
チームワレラ個展「農民芸術一揆！prototype2015～宮沢賢治【農民芸術概論綱要】と共に～」＠ナオナカムラ
日 程：2015年6月19日（金）〜6月23日（火）
時 間：13:00～21:00
会 場：素人の乱１２号店「ナオナカムラ」（東京都杉並区高円寺北3-8-12 フデノビル2F）
詳 細：ナオナカムラ
まず一つ目は現在開催中のものから。こちらは昨年度で終講した「天才ハイスクール!!!!」の卒業生やまだしげきさんが参加するチームワレラの個展。
やままだしげきさんは、シルク・ドゥ・ソレイユのダンサーとしても活躍した実績を持つ現役のコレオグラファーでもあり、今回は、宮沢賢治【農民芸術概論綱要】に触発された農芸集団チームワレラとしての展示になります。
4月に開催された天才ハイスクールの解散展では、会期中にうずらの卵を羽化させたことで話題となったチームワレラですが、今回はどんな作品を見せてくれるのでしょうか。
このブログを書き終わったら自分も見に行こうと思います。
ちなみに会場であるナオナカムラを運営する中村奈央さんも美学校の卒業生だったりします。
木村哲雄ドローイング展＠NANJO HOUSE
日 程：2015年6月20日（土）〜7月5日（日）［土日のみオープン］
時 間：13:00～19:00
会 場：NANJO HOUSE（東京都世田谷区池尻2-29-2）
詳 細：NANJO HOUSE
こちらも開催中の展覧会です。木村哲雄さんが卒業されたのはもう10年ぐらい前でしょうか。現在もよく美学校に遊びに来てくれます。
今回はドローイング展とのことですが、木村さんは絵画作品だけでなく映像作品も制作しているので、機会があれば是非見てみてください。すっごく変な映像です。もちろんいい意味で。
会場は昨年、美学校で「NANJO HOUSE夏祭り」を盛大に開催してくれた南條夫妻が運営するNANJO HOUSEです。
キボリコキボリオの世界の名画展＠ギャラリーみずのそら
日程：2015年6月20日～28日（月火は休み）
会場：みずのそら（東京都杉並区西荻北5-25-2）
時間：12:00〜19:00（最終日は17:00まで）
詳細：http://www.mizunosora.com/event174.html
お次ぎは、昨年「生涯ドローイングセミナー」を修了した高瀬きぼりおさんのユニット”キボリコキボリオ”による展覧会。
いや〜。いいフライヤーですね。一瞬どこの美術館の展覧会だと思ってしまいました。
この展覧会は、19世紀名画のパロディの展示だそうなんですが、描き方が面白く、左と右から、もしくは上と下から二人が同時に描き始めるという方法をとっているそうです。なので、左右もしくは上下で絵の感じが変わっているかもしれません。
E.H.ゴンブリッチの『美術の物語』と、中ザワヒデキさんの『近代美術史テキスト』を読んでから来るとより楽しめるとのことなので、お持ちの方は一読してから是非。
「The more it changes, the more it stays the same.」＠モデルルーム
出 展：赤羽史亮、阪中隆文、長谷川維雄、ウィル・ロビンソン
日 程：2015年6月20日（土）〜7月26日（日）［6月20、21、27、28日、7月4、5、11、12、18、19、20、25、26日］土日祝のみ
時 間：12:00～21:00
会 場：モデルルーム（東京都青梅市東青梅2-16-16）
入場料：無料
詳 細：http://mdlroom.com
こちらも昨日からスタートしました。「アートのレシピ」の修了生である秋葉大介さんが運営するモデルルームでのグループ展です。
場所は青梅と都心からは少し離れていますが、毎回見応えのある展覧会が開催されているので、時間をかけて行くだけの価値はあるのではないでしょうか。モデルルームは、喫茶店が入っていた建物を改装しているので、喫茶店部分があったり、壁に穴が開いていたりとスペース自体も楽しめます。
もちろん展覧会自体も注目で、実力のある四名の若手が、それぞれ一部屋を使って展示をしているとのことなので見逃せません。
中島晴矢個展 ペネローペの境界＠TAV GALLERY
日 程：2015年6月26日（金）〜7月5日（日）
時 間：11:00～20:00（会期中無休）
会 場：TAV GALLERY（東京都杉並区阿佐谷北1-31-2）
詳 細：http://tavgallery.com/
来週金曜からスタート。こちらは「絵画表現研究室」と「アートのレシピ」を修了した中島晴矢さんの個展です。中島さんは、美術手帖5月号の若手作家特集でもフィーチャーされた注目度急上昇中のアーティストです。
今回は、フクシマやイスラム国がテーマとのこと。6月27日には、「フクシマ・ＩＳ・普遍主義」というタイトルで、黒瀬陽平さんとの対談も開催予定だそうです。
中島あかね展 レジャー@ガーディアン・ガーデン
会期：2015年6月29日（月）〜7月16日（木）［日曜休館］
時間：11:00～19:00
会場：ガーディアン・ガーデン（東京都中央区銀座7-3-5 ヒューリック銀座7丁目ビルB1F）
詳細：http://rcc.recruit.co.jp/gg/exhibition/11gra_akane_nakajima/11gra_akane_nakajima.html
雲のような、形になりきれない何かの形のようなとっても不思議は絵を描く中島あかねさんの個展です。
中島さんは、以外と思われるかもしれませんが、演劇講座である実作講座「演劇 似て非なるもの」の一期生で修了公演にも出演しています。他にも美学校関係では4月に開催したギグメンタ2015半芸術展にも出展していただきました。
今回は、中島さんが昨年にグラフィックコンペ「1_wall」のグランプリを受賞したことで開催が決まった個展で、会期中には1_wall審査員で、当校の講師でもあるグラフィックデザイナー大原大次郎さんとのトークも開催予定です。
番外篇 「山口小夜子 未来を着る人」展 @東京都現代美術館
会期：2015年4月11日（土）〜6月28日（日）［月曜休館］
時間：10：00〜18：00（※入場は閉館の30分前まで）
会場：東京都現代美術館（東京都江東区三好4-1-1）
詳細：http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/sayokoyamaguchi.html
最後は番外篇です。世界的なファッションモデル、そしてクリエイター・パフォーマートしても活躍された山口小夜子さんを中心に、様々なアーティストがコラボレーションを展開する展覧会。4月から始まった本展覧会ももう来週で終了です。
美学校からは、実作講座「演劇 似て非なるもの」講師の生西康典さんが参加、そして「アートのレシピ」講師の松蔭浩之さんの作品も出展されています。
生西さんは、小夜子さんの晩年に、掛川康典さんとともに三人ユニットで、映像や舞台などを制作されてきました。今回の展覧会では、掛川さんや様々なアーティスとともに、大規模なインスタレーション「夢よりも少し長い闇」や、風や言葉を象徴的に用いた映像インスタレーション「風には過去も未来もない」などを制作、非常に印象に残る展示となっていました。
そして松蔭さんは、過去にファッションデザイナーの津村耕佑さんとコラボした小夜子さんのポートレイトを出展。津村さんがデザインした衣装を小夜子さんが身にまとい、それを松蔭さんが写真に収めます。この作品は、もう本当にかっこよすぎて、しばし見とれてしまいました。
以上です。
修了生だからということではなく、どれも本当にオススメ&楽しみな展覧会なので、（雨に負けずに）是非お出かけいただければと思います。
なお、会期や時間などは、お出かけになる前に必ず展覧会のホームページなどでご確認ください。
自分はこれからナオナカムラに行ってきます〜
