
リズムの仕組みを体験する
アフリカ由来の音楽アンサンブルの技法を中心に、リズムの構造を体験するワークショップです。
言葉や手拍子でのリズム遊びからスタートし、コール&レスポンス、インターロッキング、ポリリズム、スリップビートといったリズムを体験しながら、その基本原理を体で理解していきます。
楽器演奏の経験やリズム感の良し悪しは問いません。
DTMで音楽を制作している方、音楽批評を行う方、単純にリズムの仕組みを知りたい方など、普段楽器演奏を行わない方のご参加大歓迎。
3時間のワークショップを通して、全身でリズム構造を体感していきます。
※ アフリカ由来の音楽アンサンブルの特徴的技法を多く含みますが、特定の楽器や伝統音楽の紹介を行うものではありません。
講師:池宮ユンタより
音が鳴って、それにまた音が続くと、リズムになります。
繰り返しが感じられれば、周期のあるリズムになります。あるいは聴く人がもう周期をもっていたかもしれません。
繰り返しはそのもの自体として感じられそうですが、体が動けば重みの往還や上下が起こり、ノリになります。
また周期を記述するために参照点(アタマ)や拍節、数字が持ち出されることは、あまり省みられないほどの前提となっている…ところもあります。いや、そうでもない?
さて、私が音を鳴らしてまたそれに続く音を鳴らすとき、私にとってその音と音のリズムは<少し先取りされたもの>と<鳴ったもの>を聴きなしてつくられることが多いようです。
ここでいう先取りとは、こうやろうと思っていたこと=意図です。
私が音を鳴らして、あなたがそれに続く音を鳴らすときにもリズムはできます。
こんなリズムの作り方を、うまくやるコツがいくつかあるようです。
どちらかひとりの意図通りにはならなそうですが、やってみるとちょっと意外な感覚があります。
お互いにノリだって違うかもしれません。拍子も???
でも鳴ってる全体はひとつです。
同床異夢がひとつの空間で繰り広げられたらどうなるか。呉越(誰も敵ではないですけどね)が同じ舟を全力で漕いだらどうなるか。一緒にやってみましょう。
内容
リズム構造の簡単な解説ののち、参加者全員でリズムアンサンブルを実践します。
手拍子や声、簡単な打楽器を使いながら、以下のようなリズムの「仕組みと感覚」を探っていきます。
・コール&レスポンス……呼びかけと応答によって生まれる掛け合い
・インターロッキング……音の隙間を埋めあうリズムの重なり
・ポリリズム……異なる拍子のどちらにも感じられるリズム
・スリップ……ここがアタマにも、そこがアタマにも聴こえるリズム
複雑に聞こえるリズムも、体を使えば意外と自然に入ってくる——そんな発見を体感していきましょう。
参加にあたって
楽器演奏などの経験は不要です。
手拍子や声など、自分の身体を使ってリズムをつくり出していくため、楽器の持参も必要ありません。
※もしご自身の打楽器を持ち込みたい方は応相談になります。お申込み時に備考欄へ希望楽器をご記入ください。極端に音量の大きな楽器など、アンサンブル内での扱いが難しい楽器に関しては持ち込みをお断りさせていただく可能性があります。ご了承ください。
日 程:2025年12月13日(土)
時 間:14:00〜17:00
参加費:美学校在校生1,000円・卒業生1,500円・一般2,000円
定 員:15名
会 場:美学校 本校4F 音楽室 (地図)
東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル4F
予 約:フォームからお申込みください
講師プロフィール
池宮ユンタ

大阪府茨木市生まれ。東京、ニューヨークでパーカッションを学ぶ。
マルチ・パーカッション奏者として幅広く活動してきた。
ウェストアフリカンダンス&ドラムカンパニー”アフリカングルーヴ”主催のダンスクラスにて、ドラマー武田ヒロユキからダンスのためのジェンベドラミングを学ぶ。
またクラブシーンでもダンサーとのセッションを精力的に行う。
Septeto Bunga Tropis、JAZZ KLAXON、Diablo Marino、Irma Osnoのグループ、ovalon、Improvisers Machine Orchestra、自身のリーダーバンドYalaqweなどで演奏活動中。
国内外のアフリカ/カリブ音楽のミュージシャンとの共演も多い。