「精液!これは『人間の尊嚴』のジュースである。
同時に、これは公害の元(原因、源泉、源)でもある。」
(工藤哲巳本人のテキストより抜粋)
このたび、美学校では「反芸術」の旗手 工藤哲巳にフィーチャーしたイベント「工藤哲巳ナイト」を開催いたします。工藤は近年国際的に再評価されており、今秋開催の「あなたの肖像―工藤哲巳回顧展」は、国立国際美術館(大阪)を皮切りに、全国3館を巡回予定です。担当学芸員によるレクチャーや、工藤自身が行っていたハプニングの再演を通して「工藤哲巳」を体感する一夜限りのイベントに、是非ご参加ください。
▶ゲスト
島敦彦(レクチャー)
国立国際美術館学芸課長。主な担当展覧会として、「瀧口修造とその周辺」(1998年)のほか、「内藤礼」(1995年)、「小林孝亘」(2000年)、「安齊重男の眼1970−1999」(2000年)、「O JUN」(2002年)、「畠山直哉」(2002年)「オノデラユキ」(2005年)の個展、「絵画の庭−ゼロ年代日本の地平から」(2010年)、「あなたの肖像-工藤哲巳回顧展」(2013年11月~)などがある。
中島晴矢(ハプニング)
現代美術家。1989年生まれ。法政大学文学部日本文学科卒業、美学校修了。横光利一、三島由紀夫などをテーマに作品を制作する傍ら、ラッパーとしても活動。主な個展に「REACH MODERN」(ギャラリーアジト、名古屋、2012)など。
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▶工藤哲巳について
工藤哲巳(1935-1990)は、大阪の生まれ。「反芸術」の旗手として注目された後、1962年からパリを本拠にヨーロッパで活躍、文明批評的な視点と科学的な思考とを結びつけた独自の世界を展開。性や公害、原子力や遺伝染色体などの問題に果敢に斬り込む挑発的な作品やハプニングで知られ、近年、国際的にも再評価されている。
本年秋から、国立国際美術館(大阪)、東京国立近代美術館、青森県立美術館を巡回する「あなたの肖像-工藤哲巳回顧展」は彼の30年余にわたる精神の軌跡を国内外の代表作約200点によって振り返るもの。
日 程: 2013年9月12日(木)
時 間: 19:00〜21:00
参加費: 1500円(1drink付き)
会 場: 美学校 本校(地図)
東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル3F