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【1/29】合同公開授業(実作講座「演劇 似て非なるもの」+絵と美と画と術)『画家TOJUさんに聞く』

【1/29】合同公開授業(実作講座「演劇 似て非なるもの」+絵と美と画と術)『画家TOJUさんに聞く』



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毎週金曜日の同時間帯に開催している二つの講座《実作講座「演劇 似て非なるもの」》と《絵と美と画と術》。壁一枚を挟み隣通しで開催しているこの二講座の合同企画として、1月29日に画家のTOJUさんをお招きし公開授業を行います。誰でも参加可能です。是非お越しください。


「TOJUさんのこと」

仙台在住の画家TOJUさんと知り合ったのは本当に偶然でした。今思い返しても不思議な出会いです。

3年前の冬のこと、志賀理江子さんの『螺旋海岸』を観るために友人たちと車で仙台に行きました。その日は仙台でも稀に見る大雪でした。写真が正に渦を巻いている『螺旋海岸』に圧倒されて外に出ると、白装束の人たちが笛か何かを鳴らしながら歩いていました。仕事で何度か訪れたことのある地方都市の仙台がまるで別世界のようでした。同行した友人が食事をするのに以前行ったことがあるという居酒屋に向かいました。その居酒屋が入っている雑居ビルは震災で少し傾いていました(「隣の大きなビルに支えられてるから大丈夫なんですよ」と、お店の人は笑っていましたが、、)。行ってみれば、その日は実は定休日で、内輪で鍋をしていましたが、快くどうぞどうぞと、その飲み会に加えて頂きました。その居酒屋は絵の展示などもしていて、たしか小田島さんの絵も飾ってありました。

前置きが長くなりましたが、そこの席で知り合ったのがTOJUさんでした。絵を入口に、深い見識と洞察に満ちた話はいくら話しても話題は尽きる事なく、気づいたらTOJUさんとばかり深夜まで話し続けていました。TOJUさんはここ最近はずっと中国の古典絵画を研究していて、絹に絵を描いているんだと言われました。

なんで僕らとそこまで話が盛り上がったのかは分かりませんが、そのひとつのキーワードは岸田劉生です。これは絵の素人であるぼくの意見ですが、当時、若くして日本でいち早く西洋絵画を取り入れた劉生が、そこから中国絵画に目を向け独自の画風を切り開こうとしたことは、おそるべき見識だったと思います。ぼくは劉生の絵は近代絵画の文脈ではなく、現代美術の文脈で並べてみた方がじつは相応しいんじゃないかと本気で思っています。TOJUさんの意見は分かりませんが、劉生に興味があるというのは大きな共通点のひとつでした。

仙台の一夜のあと、それからTOJUさんとまめに連絡を取り合ったりはしていませんでしたが、小夜子展も東京に観に来てくださったりして、とうとう昨年末に再会する機会があり、その時に同席していたあるアーティストが僕と同じようにTOJUさんの話の面白さに大いに盛り上がり、私的にもっとたっぷりと話を聞く会をやろうということになり、それがとんとん拍子に決まり、そこで、せっかく東京に来られるならと便乗して美学校でも、TOJUさんに絵の話を入口に様々なことをお聞きする会を開催することと相成りました。

とにかくTOJUさんの話面白いんだから(具体的に説明する能力がなくてスミマセン)。でもご安心ください。当日は、ぼくではなく佐藤直樹さんがきっと興味深い話をたくさん聞き出してくださることと思います。皆さん、ぜひご来場ください。

(生西)


ゲスト:TOJU
聞き手:佐藤直樹、生西康典 ほか
日 程:2016年1月29日(金)
時 間:開場19:00/開演19:30
申込み:不要(当日直接美学校にお越しください)
参加費:1000円
会 場:美学校 本校(地図
    東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル3F

 

ゲストプロフィール


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TOJU(画家)

1953年生まれ。東京都出身。仙台市在住。
20代、西洋古典技法を用いて自然物を象徴的に表現していたが、作品をうみだす行為としての絵画表現技術と、想像力の持つ自然生成プロセスとの関係性に疑問が生じる。
30代より現在まで、一貫して自然認識を造形行為(倫理・技術・知覚)の問題として捉える。
日常的に都市と天然自然を往還できる環境にある仙台市(宮城)を、生活・制作の拠点と考え、1995年ubusuna美術研究会を発足し、2002年まで活動を続ける。
また、「竜の口渓谷」でのパフォーマンス、内実的実験行為(1984~2001)、呼吸形態としての立体制作(1994~)、主客合一としての色彩形態(1995~)、オイリュトミー、コルヴスとのコラボレーション(2011.2012)など、多様な方法を用いて「阿吽・山水空間」を探究。
日本、スイスドルナッハ、パリ、ニューヨークにて個展発表活動する。
近年は、中国北宋・南宋時代絵画の「気」と、時間・空間表現の技術工程を、「生命宇宙的自己実現」の一つの方法として捉え、絹本模写と造形思考によって研究している。
一貫して、《人間は自然を如何に見るのか》という絵画表現以前の自我性と造形の問題を探究する。

 

【展覧会歴】
1979年より個展、ubusunaグループ等で発表活動

■個展
1982 自然律を求めて〈宮城県美術館県民ギャラリー  仙台〉
1989 黄砂風「Die Geistgestalt Japans zwichen west und Ost 企画展」〈Goetheanum ゲーテアヌム、ドルナッハ(スイス)〉
2001 TOJU 涸レザル泉 “Fontaine intarissable”〈Galerie H.B d’Eau パリ〉
2003 TOJU 阿吽山水 “A-UM SANSUI”〈Espace C.Bertin Poirée パリ〉
2004 TOJU 存在ト母ナル方法 “Being and Mother methods”〈Tenri C.I.N.Gallery.ニューヨーク〉
2008 表現以前 〈晩翠画廊  仙台〉
2011 表現以前 ー我レ思ウー〈SARP 仙台〉
2012 表現以前 ー画六法とDrawingー 〈SARP 仙台〉

■ubusuna(うぶすな D’UBSUNA)グループ展
1995 ギャラリー青城〈仙台〉
1996.1998.2002 宮城県美術館県民ギャラリー〈仙台〉
1998 東京都美術館〈東京〉
1999 ギャラリー彩園子〈盛岡〉
2001 Cité Internationale des Arts〈パリ〉

■コラボレーション
2011 表現以前 オイリュトミー、コルヴスとのコラボレーション〈SARP 仙台〉
2012 コルヴスオイリュトミーパフォーマンス時代の未明から来たるべきものへ〈10BOX 仙台〉
2013 『夢と通路』加藤宏基(美術家)とのコラボレーション〈SARP 仙台〉

 

▷授業日:毎週金曜日 19:30〜22:30
「演劇」は既成のイメージされているものよりも、本当はもっと可能性のあるものなんじゃないかと僕は思っています。それを確かめるためには、何と言われようとも、自分達の手で作ってみるしかありません。全ては集まった人達と出会うことから始めます。

Magic Kobayashi

▷授業日:毎週金曜日 19:00〜22:00
絵画、デザイン、イラストレーション、映像、写真、これらの表現を総合的に考察、批評し、さらに各々の実践を軸として講義を展開します。それらを個々の仕事に還元するだけでなく、新しい創造に繋げていこうと考えています。