【8/27, 8/30, 9/6】特別講座「劇のやめ方 導入編」講師:篠田千明




劇は始めるよりやめるほうが難しい。人前にでたくないというひとは、人前でなにかをやるのが嫌なのではなく、人前でなにかをやめるのが嫌なのでは、とすら思う。

社会で起きている劇をやめるのはさらにとても難しい。 
難しいけど、劇をやめ方を考えることはいま必要とされているように思う。

私は演劇作家として、何からどのように劇を立ち上げるのか、を考える活動をしてきたが、最近キーワードにしているのが『劇のやめ方』である。劇の立ち上げ方を考えることは、同時に劇のやめ方をも考えることであり、特にやめ方の技術を考えることは、作家としてどう社会と関わるか、ということに直結している。
過去にやったワークショップや、今だから出来る実践を通して、みなさんと一緒に『劇のやめ方』にまつわる思考を捕まえたいです。

1回目は、篠田が今まで様々なところでやってきた、『戯曲・ディナー』というワークショップを行います。晩御飯のメニューを決めてから、買い出し、作り、食べるまでを記録して、食べ終わった後にその記録をもとにその日のディナーを上演する、というものです。
2回目は、現在オンラインで様々な催しが行われていますが、発表の場以前に、まずは実験の場として
どのようなことがリアルタイムのオンラインでできるのか試みてみたいです。
3回目は、戯曲・ディナーとオンラインでの試みを踏まえて、やめ方の技術につながる
創作を参加者の皆さんと模索していけたらと思っています。

対象となる年齢やパフォーマンス経験は問いません。誰かの誕生日を祝った経験や、来週の予定を立てる経験があるなら、それは劇を立ち上げた経験がある、ということです。個人の生活に密着した劇は力強さがあります。それらの力強さをぜひ、この講座で私と共有させてください。


講 師:篠田千明
日 時:
 第1回 8月27日(木)19:00〜22:00
 第2回 8月30日(日)13:00〜17:00(ZOOMでのオンライン開催)
 第3回 9月6日(日)13:00〜17:00
受講料:6,000円
定 員:10名
申込み:申込みは締め切りました。
会 場:美学校 本校(地図
     東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル3F
※ 第2回はZOOMを使用してのオンライン開催となります。パソコン、タブレットなどのご使用端末やご自宅のインターネット環境でZOOMが使用できることをご確認の上お申し込みください。

講師プロフィール


篠田千明
2004年に多摩美術大学の同級生と快快を立ち上げ、2012年に脱退するまで、中心メンバーとして主に演出、脚本、企画を手がける。
以後、バンコクを拠点としソロ活動を続ける。「四つの機劇」「非劇」と、劇の成り立ちそのものを問う作品や、チリの作家の戯曲を元にした人間を見る動物園「ZOO」、その場に来た人が歩くことで革命をシュミレーションする「道をわたる」などを製作している。
2018年Bangkok Biennialで「超常現象館」を主催。2019年台北でADAM artist lab、マニラWSKフェスティバルMusic Hacker’s lab参加。

新型コロナウイルスの感染拡大防止について
当校では感染拡大防止のため以下の対策を行っております。恐れ入りますがご来校の際はご協力いただけますようお願い申し上げます。

  • 校舎および教室では常時換気を行なっております。
  • 来校者・受講生の方々や講師・スタッフの健康と安全を考慮し、マスクを着用して勤務させていただくことがありますがご了承ください。
  • アルコール消毒液を設置しておりますので手指の消毒にご協力ください。
  • マスクの着用、咳エチケットなどにご協力ください。
  • 発熱などの風邪のような症状があるときや、体調が優れないときは、来校・出席をお控えください。