【2/11,13,14】展示&トーク「遠藤薫さん、最近何してるんですか」遠藤薫×岸井大輔




美学校講師の岸井です。遠藤薫さんは、いつも旅をしながら、調べ、話し、集め、作り続けている作家です。去年2月に話しを聞くイベントをやりましたが、準備いただいた話の1割弱で終わってしまいました。1年たち、続きをお願いしたところ、じゃあ展示してゲスト連れてくー、となってこんなイベントになりました。 2月11日は近況など込みでダラダラインタビューする予定です(岸井のお客さんにオススメです)。2月13日・14日の展示には遠藤さんいるので話したい方もぜひ。2月13日のトークは旅の記録を担当している、水本博之監督をゲストに迎えプロジェクト「バナナの船の帆/ 海を渡る」の全体をズバッとお伝えします(プロジェクトに興味がある方はこちらをぜひ!)


展示「バナナの船の帆/ 海を渡る」について
遠藤薫

作家の遠藤薫と染織工房バナナネシア代表の福島泰宏は2019年からバナナの原種をめぐる旅を続けている。 ベトナム北部の中国国境の山、台湾離島の蘭嶼島、沖縄は八重山の最南端・波照間島。これから訪れようとする、サンタクルーズ諸島…。

  • バナナの木で織られた芭蕉布は、かつて沖縄の民衆の着物だった。
  • 人頭税として苧麻布や農作物を琉球王府に納めなければならない八重山の人々。
  • 比較的制作が困難な芭蕉布を彼らが平服に選んだ理由は、そこにそれしかなかったからではないだろうか。
  • ある日、税金を取り立てに来た役人の船を奪って、波照間島から「南波照間島」へ逃走した住民がいた。
  • しかしながら、「南波照間島」は地図には存在しない幻の島だった。

これは、バナナの原種を探す旅の中で出会った人々と幾つかの史実と伝説をめぐる旅の報告。

※ これまでの旅の報告はアジアの交流プラットフォーム「ReAsia」にて掲載中。
“Banana Fiber Research Project”

今回は、八重山の旅から記録映像を撮影している水本博之監督とトークを予定。 現在進行中の八重山の船の帆作りとその周辺のリサーチについて報告します。 会場には、現物資料の展示予定。 バナナの木や花などを食べることを試みます。


展示「バナナの船の帆/ 海を渡る」

日 時:2021年
 2月13日(土)13:00〜18:00(遠藤が在廊予定)
 2月14日(日)13:00〜19:00(遠藤が在廊予定)
入場料:ドネーション制
会 場:美学校 スタジオ(地図
     東京都千代田区西神田2-4-6宮川ビル1階(袋小路奥)

トーク「遠藤薫さん、最近何してるんですか」

出 演:遠藤薫、岸井大輔
日 時:2021年2月11日(木・祝)19:30〜22:00
参加費:無料(ドネーション制)
 ※ドネーションは1,000円、2,000円、3,000円、5,000円からお選びいただけます。手数料を引いた額が「バナナの船の帆/ 海を渡る」プロジェクトにドネートされます。
形 式:オンライン(ZOOMミーティング)

  • スマートフォン、パソコン、タブレットなどのご使用端末やご自宅のインターネット環境でZOOMが使用できることをご確認の上お申し込みください。ZOOMのURLは開催1週間前を目安にPeatixのイベント視聴ページにてお知らせいたします。
  • お客様都合でのキャンセルは承っておりません。

ゲストトーク「水本さんと遠藤さん、南の島で何しているんですか」

出 演:水本博之、遠藤薫、岸井大輔
日 時:2021年2月13日(土)19:30〜21:00
参加費:無料(ドネーション制)
 ※オンラインドネーションは1,000円、2,000円、3,000円、5,000円からお選びいただけます。手数料を引いた額が「バナナの船の帆/ 海を渡る」プロジェクトにドネートされます。
形 式:対面、オンライン(ZOOMミーティング)
対面会場:美学校 スタジオ(地図
     東京都千代田区西神田2-4-6宮川ビル1階(袋小路奥)

  • オンライン参加の方は、スマートフォン、パソコン、タブレットなどのご使用端末やご自宅のインターネット環境でZOOMが使用できることをご確認の上お申し込みください。ZOOMのURLは開催1週間前を目安にPeatixのイベント視聴ページにてお知らせいたします。
  • お客様都合でのキャンセルは承っておりません。

「バナナの船の帆/ 海を渡る」主なプロジェクトメンバープロフィール


遠藤薫 (美術・工芸作家)
1989年大阪府生まれ、ベトナム・ハノイ在住。沖縄県立芸術大学工芸専攻染織科卒業。志村ふくみ(紬織、重要無形文化財保持者)主催、アルスシムラ卒業。
世界中のボロ布を集め、修復し、使用することを繰り返すことを始め、主として“工芸”的なるものと“社会”の関わりをテーマに作品を展開する。現在、沖縄芭蕉布の織り手である福島泰宏さん30年来の夢を叶える「Banana Fiber Research Project」を共同実行中。沖縄、ベトナム国境、台湾離島を始め、各国の糸芭蕉(バナナ)のルーツを探すプロジェクトを通して、彼と彼らと私たちの生を見つめ直す。
https://www.kaori-endo.com/

水本博之 (映画監督)
1982年生、東京芸術大学大学院美術研究科修了。映像作家・監督としてストップモーションアニメおよびドキュメンタリー、または両者の境界を横断する映画をつくる。ドキュメンタリーは文化人類・民俗学的な指向が強く、おもに『縄文号とパクール号の航海』『ミャンマーのこぶとり爺さん』、アニメーションは『よるのたんけん』他、記録とアニメーションの融合実験映画として『きおくきろくいま』を監督・発表している。

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以下、本トークには不参加のメンバー

福島泰宏 (染織工房バナナネシア代表)
埼玉県出身。’85年沖縄県大宜味村に移り住み、平良敏子芭蕉布工房などで技術を学ぶ。糸芭蕉の栽培から織りまでの全行程を手がける。
【工房バナナネシアの歩み】
1985年 沖縄県大宜味村で平良敏子芭蕉布工房で製造技術を学ぶ。
1992年 2014年まで沖縄県読谷村に工房を移し芭蕉布作りを行う。
2001年 芭蕉紙の製造を始める。紅型を始める。
2014年 沖縄県今帰仁村字謝名に工房を移転。糸芭蕉の栽培から、繊維の採取、糸紡ぎ、染織、織りの全行程を沖縄の伝統的な芭蕉布製造技法を基に生産中。
http://banananesia.official.jp/index.html

山中彩 (ReAsia 創立メンバー)
染色作家 . 工芸/染色作品の制作を通して、現代の日常の暮らしの中に息づくものづくりのあり方を考えている。韓国と日本にルーツを持ち、現在は台湾で暮らしている。アジア各地へ旅をする中で、土地の環境と文化に由来する染料や技法に興味を持つようになる。ReASIAを通しては、芭蕉布に関するプロジェクトや天然染料のリサーチ記事を執筆する。2017年金沢美術工芸大学工芸科染織専攻卒業。国立台南芸術大学応用芸術学科繊維専攻に在籍中。京都府出身。
https://aya-yamanaka.com

トーク出演者プロフィール


岸井大輔(きしい だいすけ)
1970年生。劇作家。他ジャンルで遂行された形式化が演劇でも可能かを問う作品群を発表している。代表作「potalive」「東京の条件」「好きにやることの喜劇(コメディー)」「始末をかく」
2019年に自身のカンパニー「PLAYS and WORKS」旗揚、ポストコンテンポラリーアートについて考えている。
https://www.kishiidaisuke.com/


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「おもちゃ」と「テストプレイ」のアートへ〜ポストコンテンポラリーアート実践編〜 岸井大輔 岸井大輔

▷授業日:隔週火曜日 19:30〜22:30
ポストコンテンポラリーアートでは作品をおもちゃと考えます。絵画もおもちゃ。だから展示はテストプレイ。詩も遊具、Tシャツに刷るのはテストプレイ。いつもの作品を「遊戯具」発表を「テストプレイ」としてやってみましょう。そしてキュレーションも演出も業界もないアートの在り方を実現します。