【3/18】大岡淳×岸井大輔「お前、いま、ブレヒトっていったけどさ、読んだことあんの?三文オペラは?」




美学校で講師をしている現代劇作家の岸井大輔です。

アートと政治の話では、しばしばブレヒトが出てきます。ブレヒトはグリーンバーグやベンヤミンやバルトなど、コンテンポラリーアートの基礎となる思想家に大きな影響を与えているので当然ですが、昨今の美術批評では異化や教育劇などの理論や概念が引用されることが多いようです。しかし、何より実作者であるブレヒトの作品を読まずに理論を語られても浅薄で、白けるばかりです。

大岡淳さんは、演出家で劇作家。静岡県立劇団のSPACに所属し創作・演出・ドラマトゥルク・演出・ファシリテーション・批評と八面六臂の大活躍をされています。彼が昨年出したブレヒトの初期代表作「三文オペラ」の新訳が、滅法面白く、読みやすい。この機会に美学校に大岡さんをお招きし、ブレヒトの戯曲を参照しつつ、その真髄を共有したいと思いました。

ブレヒトの翻訳者は強面の知識人ばかり。新訳とは彼らとの格闘でもあるから大変です。(僕は絶対に嫌ですw)でもブレヒトは、常に目の前の観客と状況と闘った人。新訳で、しかも先人たちに喧嘩を売るような思い切った訳で読みたいと願っていました。が、知識と実践と身を張る覚悟をあわせもった日本語使いの演劇人なんてもう出てこないんじゃないかなー、と諦めてもいました。が、大岡淳がいたじゃないか、と、この訳をよんで思いました。マジで

戯曲は苦手という方のために、三文オペラの新訳作業の話を伺いながらストーリーや上演の講義もはさみます。そして、ブレヒトの現代的な意義を考える時間にしたいと思います。

政治とアートに興味がある人で、特に、大岡淳を知らなかったという人、ブレヒトに興味のある人にお勧めします。ぜひ。


出 演:大岡淳(演出家、劇作家、批評家)、岸井大輔(劇作家)
開催日:2019年3月18日(月)
時 間:19:30〜22:00
入場料:2,000円
定 員:30名
会 場:美学校 本校(地図
    東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル3F

会場にて大岡訳三文オペラの当日限定割引販売あり!

出演者プロフィール


大岡 淳(おおおか・じゅん)

演出家、劇作家、批評家。
1970年、兵庫県西宮市生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業。現在、SPAC‐静岡県舞台芸術センター文芸部スタッフ、静岡文化芸術大学非常勤講師、河合塾COSMO東京校非常勤講師を務める。
知的で愉快で挑発的なエンタテインメントを創造する「日本軽佻派」を自認し、演劇、ミュージカル、コンサート、オペラ、ダンス、人形劇などを、幅広く手がける。
主要演出作品に、ジェルジ・リゲティ作曲『アヴァンチュール/ヌーヴェル・アヴァンチュール』(日本現代音楽協会、2016)、主要戯曲作品に、宮城聰演出『1940 ―リヒャルト・シュトラウスの家―』(SPAC、2017)がある。
編著に『21世紀のマダム・エドワルダ』(光文社、2015)、訳著にベルトルト・ブレヒト『三文オペラ』(共和国、2018)がある。
ウェブサイト http://ookajun.com

岸井大輔(きしい・だいすけ)

1970年生。劇作家。他ジャンルで遂行された形式化が演劇でも可能かを問う作品群を発表している。代表作「potalive」「東京の条件」「好きにやることの喜劇(コメディー)」「始末をかく」
2019年に自身のカンパニー「PLAYS and WORKS」旗揚、ポストコンテンポラリーアートについて考えている。
https://www.kishiidaisuke.com/

岸井大輔

▷授業日:火曜日(10月〜3月・全10回) 19:30〜22:00
本講座は、ポストコンテンポラリーアートを、「PLAY」を巡る言語を講師から網羅的に紹介・比較検討しながら、芸術を考える新しい思考を受講生とともに切り開いていくことを目的とします。