定員 8 名
開催期間:2020年10月〜2021年2月(全10回)
授業日:火曜日/19:30〜22:00
(10/6、10/13、10/20、10/27、11/10、11/24、12/8、12/22、1/12、2/2)
学費:50,000 円 教程維持費:5,000 円(通額)
開催教室:本校
21世紀フェミニズムも現代思想も、まず人間主義批判でしょう。人間中心は確かにおかしいけれど、ではどうしたらいいか考えるとたちまに行き止まります。特に“人間中心主義”からうみだされた“芸術”においては。しかしまた、人間中心主義を脱する試行は、芸術にこそ託されているのです。
僕もどうしたらよいかわからない、けれど学ぶ機会も少ない。ので、美学校で、動物論で言及されやすい本を読みながら、みなさんといっしょに考えていきたいと思います。現役の作家の人やアートについて考えたい人はもちろん、人間中心になりすぎた地球や、家畜扱いのような人間関係に傷ついている方も是非。
岸井大輔
授業内容
第2回 ドミニク・レステル 『肉食の哲学』
第3回 ダナ・ハラウエイ 『伴侶種宣言』
第4回 ディネシュ・J・ワディウェル 『現代思想からの動物論』
第5回 講義:人間中心主義小史
第6回 ジャック・デリダ 『動物を追う、ゆえに私は(動物で)ある』
第7回 ジョルジュ・アガンベン 『開かれ 人間と動物』
第8回 ミッシェル・フーコー 『知への意志』
第9回 ミッシェル・セール 『パラジット 寄食者の論理』
第10回 未定
講師プロフィール
岸井大輔
1970年生。劇作家。他ジャンルで遂行された形式化が演劇でも可能かを問う作品群を発表している。代表作「potalive」「東京の条件」「好きにやることの喜劇(コメディー)」「始末をかく」
2019年に自身のカンパニー「PLAYS and WORKS」旗揚、ポストコンテンポラリーアートについて考えている。
https://www.kishiidaisuke.com/
〈研究室〉
▷授業日:月曜(月1〜3回/年間20回) 20:00〜22:00
本講義は芸術表現の技法や知識といった”情報”の伝授の場ではない。五感、総ての感覚器官で対峙する状況における美の”体験”を実感する場としたい。良質のインプット無しには良質のアウトプットはあり得ない。美しいインプットに貪欲であれ。
▷授業日:火曜日(5月〜7月・全10回) 19:30〜22:00
鑑賞者が何かする表現が増えています。参加型演劇、AR、ワークショップ、ゲーム。本講義では、演劇(PLAY)の作家から、あそびを軸にアートを巡る思考に形を与えます。