【レポート】カラダスケッチWS発表会Vol.1『カコラトダバ 〜脳のたいそう・目のおどり〜』


文・写真=皆藤将


9月から始まった舞踏家・中西晶大さんによる「カラダスケッチ・ワークショップ」。ワークショップは全三期に分かれており、プレが全2回で9月に、第一期が全7回で10月から12月まで、第二期が全6回で1月から3月まで開催されます。第一期と第二期ではワークショップの成果として発表会も行われます。

12月20日にその第一期の発表会が開催されたので、本レポートでは写真をメインにその様子をお届けします。

カラダスケッチweb

ちなみに、このレポートを書いていて思ったんですが、ダンスなどの公演を記録に残すって難しいですね。写真を振り返ってみたんですが、写真だけだと全然面白さが伝わらないなあと。それは自分の写真の腕の問題もあるんですが。どこまで文章で補えるかわかりませんが、順を追って書いていきたいと思います。

カラダスケッチ・ワークショップとは?


まずは、「カラダスケッチ・ワークショップ」って何なの?ってところから説明していきたいと思います。

以下、ワークショップの告知ページからそのままコピー

舞踏家・中西晶大を講師として、毎月2回程度、カラダとコミュニケーションを大切にした運動ワーク『カラダスケッチ・ワークショップ』を開催します。
*注:9月に2回のプレワークショップを行った結果、当初企画していた内容とは別のものになりました。ご了承願います。
新しくなった内容は、カラダリセットから始まり、オシャベリマッサージ、カルクアルク、オモクアルクなどの「カラダスケッチ」を通じて、これまで気づかなかった自分のカラダを発見し、そのカラダを使って、オドリを踊りたいと思います。そして、1期毎にカラダスケッチ発表会を行い、より多くの方々とコミュニケーションを取って行きたいと思います。

注として書かれていますが、プレと一期では内容が変化しています。全2回開催されたプレでは、2回とも参加者全員で街へ繰り出し、街行く人々の”カラダ”をダンスや絵や言葉などでスケッチし、それを教室に持ち帰ってディスカッションしたり、さらに表現したりしました。(→プレの初回レポート

それに対して第一期では、街には出ずに、教室内でワークショップを行いました。プレでは、身体表現以外にも絵や言葉など様々なメディアでの表現を試みましたが、第一期ではより身体にフォーカスし、様々な動きを試みるワークショップを行いました。

発表会『カコラトダバ 〜脳のたいそう・目のおどり〜』


発表会は、ワークショップ参加者の4名(出演3名、展示1名)と中西さんの計5名で行われました。会場は、JR西荻窪駅から徒歩8分のまちレストラン「かがやき亭」。タイトルの「カコラトバダ」は”カラダ”と”コトバ”を掛け合わせて考えられたそうです。

告知ページには、出演者の名前の後に括弧表記で楽しげなワンフレーズが書かれていて、きっと楽しいワークショップで発表会の企画も盛り上がっていたんだろうなあと、期待が高まります。

こんな感じのワンフレーズ↓ なぜか美学校も

出 演:梅澤妃美(行こうと思えばイケる)、佐藤梓(いつでもドウゾ)、タカナシナルミ(ツボったら、もう、、)
展 示:Ayako Kikuchi(そうなるとは思ってましたが)
構 成:中西晶大(混ざってる感じがスキ)
主 催:美学校(どちらかと言えば伝説)

さて、実際の発表会ですが、今回は学んだことを舞台で発表するという形式ではなく、普段のワークショップをそのまま見せる形式で行われました。

以下、写真で振り返ってみます。

▼音楽とともに入場したと思ったら、すっごいやる気ない感じでたたずみます。もちろんわざとなんですが、自分はこの時点でかなり笑ってしまいました。

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▼これから始まるのに既に帰りたいオーラ出まくりです。すごく面白かったんですが、この演出なんだったんだろう。聞けば良かった。

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▼ワークショップスタート。このままやる気ない感じで進むのかなと思ったら、そうではなく、割と楽しげに講師の中西さんのインストラクションで動いていきます。

写真は、”舌で鼻を舐める”というインストラクション。中西さんから様々なインストラクションが投げかけられます。

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▼インストラクションを出す中西さん。

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▼おしり相撲をとります。ただ相撲をとるだけでなく、ちゃんと見せる要素も取り入れています。

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▼”おしくらまんじゅうをする”というインストラクション。普通におしくらまんじゅうをするだけでなく、そこに別の動きを付加していきます。写真は、”セクシーに””おしくらまんじゅうをする”だったかな。

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▼「シアターゲーム」も行われました。一人の人がある動作を行い(写真だと右の人はバイオリンを弾く動作を行っています)、隣の人が「何してるんですか?」と聞き、その問いかけにまったく違った動作(例えば”穴を掘っています”など)を答え、それが指示となり、聞いた人がその動作を行い、3人で循環して行きます。(説明下手だな。。。)

指示となる答えが、”健康器具を売っています”、”夫婦喧嘩をしています”、”卵を産んでいます”など、変なものもあり、思わず笑ってしまうような面白い動きが見られました。

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▼短い一連の動きをしている人に、隣の人が擬音を付けていきます。”グルグルドキュン”みたいな短いフレーズの擬音です。何タームか繰り返した後に、今度は代わって擬音に合わせて動くワークも行われました。こちらはお客さんも参加し、お客さんが発した擬音に合わせて動きました。

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▼最後は中西さんも混じってみんなで自由に踊ります。

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▼といった感じで発表会は終了。とっても楽しい発表会でした。

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▼発表の後は、会場のかがやき亭でそのままアフターパーティ。

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出演者、お客さんをあわせ10人程度の少人数の会でしたが、出演者もお客さんもみんな楽しんでいて、非常に実りある発表会だったと思います。改めて、来たいただいたみなさま、会場のかがやき亭さん、ありがとうございました。

第二期は1月からスタート


「カラダスケッチ・ワークショップ」は、1月から第二期がスタートします。

初回は、1月15日(金)の開催です。参加費は、全6回で6000円、単発参加は、初回1500円、2回目から1000円となります。

途中からの参加も歓迎です。毎月二回、金曜日の夜にアットホームに開催していますので、気になった方はお気軽に参加してみてください。

詳細:https://bigakko.jp/opn_lctr/karada-sketch-WS