美学校スタジオ展示チェックリスト


2023/05/25作成

美学校スタジオ展示チェックリスト

利用申請書の提出〜会期の決定

美学校スタジオでの展示には、オンラインフォームより利用申請書を提出します。提出後、提出された企画書をもとに事務局とスケジュールなどを相談します。

①使用申請申込み(フォームこちら
②事務局から返信がくる
③事務局にて打ち合わせ、会期の決定

火曜14:00〜20:00 (皆藤)
木曜 16:00〜21:00 (うら)

展覧会開催までの流れ

打ち合わせの後に、展示企画者が行うことは大きく分けてこの5段階です。

①作品を作る
②広報をする
③作品を設置する
④展覧会をオープンする
⑤片付け、まとめをする

このページでは、展示初心者のためにその手順を確認します。

作品を作る

場所に合わせて制作するスタイルもあれば、自分のアトリエや自宅などで作ったものを展示場所へ持ち込むスタイルもあります。制作、展示中の事故は意外にも多いものです。電気工具や火災、高所作業に気をつけて取り組むようにしましょう。

美学校スタジオ内で展示する作品素材についての使用禁止事項は、
「美学校スタジオ展示利用規約」の「3.展示作品」欄を確認してください。

展示利用規約

美学校スタジオ_図面

広報物を作る

準備・・・

概要の決定し、告知情報の準備をします。
広報の準備は、展示開始3週間前にできてると安心です。作品制作途中でも告知はしましょう。

【基本的な告知に必要な情報】
-作家名(本名にするのかアーティストネームにするのか)
-展覧会タイトル
-会期、オープン時間、休廊日
-イベント等の有無
-メインビジュアル(展示作品の写真やイメージビジュアルなど)
-ステートメント等の文章や紹介文(なくても可)
-作家プロフィール(なくても可)

WEBへの掲載・・・

美学校のWEBに載せるため、開催3週間前までに上記をメールで事務局宛に送信してください。
掲載例:https://bigakko.jp/category/activity/

SNSでの宣伝・・・

InstagramやTwitterなど各SNSで告知も効果的です。

DM(ポストカードやチラシ)の制作・・・

手渡しの告知ができたり、来場者に渡したりできます。最近はWEBのみで告知しDMを作らない人もいますが、なるべく作った方が良いでしょう。

デザイン・・・自分で制作、またはデザイナーに発注
印刷・・・印刷会社に発注、自宅プリンターで出力、コピー、全て手書きなど
部数・・・来場者に配ったり、美学校に置く分など最低でも50〜100部程度

【DMに載せる基本的な記載事項】
-作家名
-展覧会タイトル
-会期
-オープン時間
-休廊日
-イベント
-入場料金(あれば)
-ギャラリー名
-住所
-最寄駅から会場までの地図(あれば)
-ギャラリーのロゴマーク(あれば)
美学校のロゴと地図データはこちら

DMが完成したら、配布を行います。

来てほしい人に送ったり、直接会って手渡ししたり、自分が置いてほしいところ(ギャラリー、ショップ、その他スペースなど)に置かせてもらう。美学校の廊下にも置いてください。

搬入

搬入日、作品、搬入注意事項を確認しましょう。

搬入時間の決定・・・

搬入は木曜日の13:00〜20:00の時間帯に行ってください。
事務局が立ち会うので入り時間を3日前までに伝えてください。

搬入方法・・・

搬入(作品を会場に持ち込むこと)には

・手持ち
・郵送
・車(自家用車、レンタカー)
・配送業者(赤帽等)

などの方法があります。
配送業者の場合は作品を梱包する必要があります。

【TIPS】
・搬入と展示設営には、手伝いを1,2人呼んだ方が良いです。
・レンタカーや配送業者を使う場合は早めの予約を。引っ越しシーズンなどは予約が取れないことも・・・
・作品発送に郵送を使う時は、送り状内容のところには「作品」とかくと美術作品としての保険料金がかかり発送が高額になります。
パネル、ポスター、家具、陶器、衣類など書くと安く送ることができますが、もしも配達中に作品が壊れたり紛失した際の損害は自己負担になることがあるので注意してください。

作品設置・・・

①会場の養生をする
シートを敷くなどして作品が汚れないようにしましょう。

②作品配置の検討
作品を仮置きしてみて、どこにどの作品を展示するか決定します。

③設置
作品を設置します。壁掛けの作品は美学校指定のビス(ネジ)を打って掛けてください。

【搬入に使うかもしれないツール】
軍手、マスカー、マスキングテープ(白は経年劣化で作品がベトベトになります)、養生テープ、再剥離3M両面テープ、インパクトドライバー、ペンチ、マイナスドライバー、細ビス、ワイヤー、ワイヤーかしめ、テグス、ヒートン、結束バンド、パテ、会場指定ペンキ、水平器、メジャー、脚立など

工具は美学校でも貸出しています。テープなどの消耗品は自分で準備してください。

③照明を決定する
作品に照明を当てます。
電球の色(昼光色(白)、電球色(黄色))によって作品の見え方も変わります。
熱で危ないのでLED推奨。電球は火災の原因になることがあります。

④キャプション、会場図(ハンドアウト)を作る
会場の中で、作品情報を掲出します。何も出さないという選択もあります。
例)会場図に作品の情報を書き加える、作品の横にキャプション(作品タイトル、制作年、技法、材料など)を貼り付ける、など
会場図面のstudio_zumenstudio_zumen.aiはこちら

⑤芳名帳を用意する
芳名帳とは来場者が名前や連絡先を書くサインブックです。市販されています。メモ帳やノートで代用する人もいます。

⑥看板や入り口のサインプレートなどを用意する
展示場所であることをギャラリーの外に示します。DMやA3に出力した案内などを貼りましょう。

⑦在廊予定を立てる
仕事や学校とのスケジュールを調整する。いれない場合は誰かに頼みます。

展覧会中にやること

①オープンの準備をする
会期中の鍵管理および映像作品の起動は企画者が自分で行います。

②在廊をする
作品および会場保全のために、必ず在廊をしてください。
ギャラリーストーカーに注意。

③イベントをする(あれば)
トークショーやオープニングパーティー、パフォーマンスなどのイベントが行われる日に、来場者が集まりやすいです。

④記録をする
展示全体をアーカイブするために記録写真を撮ります。細部だけでなく、作品の展示されている会場の様子がわかる写真(インスタレーションビュー)も撮影しましょう。例えば絵画作品では床や壁が入るように撮っておくといいです。

美学校スタジオでは会場での危機回避のために、いくつかの禁止事項があります。
管理運営に関して「美学校スタジオ展示利用規約」の「4.会期中の管理運営」欄を確認してください。

搬出

搬出・・・

作品の搬出は月曜or火曜の13:00-20:00の時間帯に行ってください。

原状回復・・・

次の利用がスムーズに行えるよう、必ず原状回復してください。
撤収の最終確認は事務局立会いのもと行います。
怪我に気をつけて行いましょう。

【原状回復チェックリスト】
□壁にあけた穴を指定のパテで塞ぎましたか
□借りた物品は全て返しましたか
□忘れ物はありませんか、部屋が空になっていますか
□事務局立会のもと最終チェックでOKもらいましたか

まとめ

①梱包、保管の手配をする
作品の傷や壊れを防ぐために、必要に応じて梱包を行います。

【簡易的な梱包の仕方:平面作品編】
材料:ダンボール(2重以上)、緩衝材(プチプチ)、ヒートン、ワイヤー、ラップ
1)緩衝材でまく
2)L字を作って角を守る
3)全体が入る箱を作る
4)作品裏にワイヤーをつける
5)箱と固定する
6)箱に蓋をする
7)ラップでまく
参考:

②アーカイブをする
制作、発表の記録を完了することを「アーカイブ」といいます。
作品のタイトル、制作年、作品の画像の3つを結び付けた記録を作ります。
ポートフォリオ制作とは異なる作業です。ウェブサイトなどでの公開、非公開に関わらず、必ず行うようにしましょう。

③作品が売れたら・・・
作品が売れたら、購入者とのやり取りを行います。
やり取りには、作品の他に、

-作品証明書(サイン入り)
-納品書
-請求書

・・・が必要になります。作品と一緒に購入者に渡します。
発送を業者に依頼する場合は梱包を行うようにしましょう。

【TIPS】
映像作品などのデータによる作品の売買には、エディションボックスを作る場合があります。
エディションボックスとはデータの作品を納品するために作るパッケージのようなものです。
「エディション」とは、写真、版画、映像などの複製可能な作品の最大複製個数を決め、それを元に作品を売買する価格を決定する方法です。

※美学校事務局は作品の売買を含め、まとめ作業には関与しません。
作家本人が行ってください。わからないことがあったら相談してください。

お疲れ様でした!

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