シンポジウム VISION
~創作プロセスとリサーチプログラムの狭間~



表現活動をデザインするための6つの視点

音楽から映像、ダンス、建築…それぞれに異なる分野で活躍している第一線のアーティスト/クリエーターをパネリストに招聘し、バックグラウンドやこれまでに手掛けた作品について、ステートメントなど実体験に基づいたお話をプレゼンテーションしていただくシンポジウムを行います。

専門分化が最効率的に作動していた20世紀的な社会構造では立ちゆかなくなっているという現状から、より今日的な一歩を踏み出すためのデザインプロセスや共同の可能性を探るというのが、当シンポジウムの主眼です。

日常におけるデザインの関わり方を受け手と共に再考し、それらとの豊かな関係性を築くことを目的に、新しいコミュニケーション・デザインの可能性を探ります。未来の私たちにとって新しい何かが生まれるキッカケとなり、それぞれの分野が活性化してゆくような出会いの場を提供します。


<パネリスト>
鈴木 ユキオ 【ダンス/身体表現】
山口 正憲  【映像】
生西 康典  【映像/舞台表現】
西田 拓志  【ファッション】
小野寺 唯  【音楽/建築音響】
内田 学   【音楽/アート】

日時:7月27日(土) 17:30~
定員:50名
会場:UPLINK Factory(地図
料金:予約¥2,000 当日¥2,500(学割¥1,800)

☆ご来場特典:本シンポジウムへ参加された方は、8/3に行われる関連イベント『建築と音楽』へ、学割料金にてご参加頂けます。


■Artist Talk

それぞれに異なる分野でご活躍されている第一線のアーティスト/クリエーターをパネリストにお招きし、バックグラウンドやこれまでに手掛けた作品について、ステートメントなど実体験に基づいたお話をプレゼンテーションしていただきます。
現在学んでいる学生にとっても現場レベルのお話を伺える貴重な機会として機能するでしょう。

■Cross Talk

出演者とのクロス・トーク。アーティストのステートメントや作品制作、他分野との共振性についてなど第三者の視点からアーティストに話を伺います。来場者からの素朴な疑問についても皆で語り合える、開かれた場として機能します。

パネリストプロフィール


鈴木 ユキオ

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‘97年アスベスト館にて舞踏を始め、室伏鴻等の作品に参加。2000年より「金魚」として活動を開始。しなやかで繊細に、且つ空間からはみだすような強靭な身体・ダンスで、多くの観客を魅了する。国内外、屋内外を問わず、公演・WSを行い、「ダンストリエンナーレトーキョー」「香港アートフェスティバル」等に参加。バレエダンサーへの振付や「スピッツ」や「エゴラッピン」等のMV・「ミナペルホネン」のカタログモデル出演等も行う。また、舞踏のメソッドを基礎にワークショップも実施。身体を丁寧に意識し、自分だけのダンスを見つけ出すプログラムを各地で開催している。トヨタコレオグラフィーアワードでは、‘05年にオーディエンス賞、‘08年に次代を担う振付家賞(グランプリ)を受賞。’12年フランス・パリ市立劇場「Danse Elargie」では10組のファイナリストに選ばれた。

http://www.suzu3.com/
https://twitter.com/suzukingyo

山口 正憲(株式会社リールビジョン代表)

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映像ポストプロダクションにおいて多様な映像編集業務に携ると同時にVJ、グラフィックデザイン、オリジナル映像制作などの個人制作活動も積極的に行う。2008年、「科学技術館」のドームシアター「シンラドーム」にて、全天周3D立体視映像での音楽ライブ演出という世界初の試みを成功させる。2009年スペインのバルセロナで開催された音楽フェスティバル『PRIMAVERA SOUND』にVJとして日本人初出演を果たし、活動の場を世界的に広げる。
同年 株式会社リールビジョン を設立、国内外の様々な映像プロジェクトにおいて活躍を続けている。
2009年、”Production I.G.”制作のアニメ『東のエデン』オープニング映像を制作、同主題歌 「Falling Down」を歌う英国ロックバンドoasis の日本版シングルCDのオリジナルミュージックビデオとCDジャケットアートワークを制作。2010年 カタール国、科学技術情報TV番組、「Stars Of Science」の表彰式オープニングLIVE映像を制作。2011年『攻殻機動隊殻機動隊 S.S.S. 3D』 劇場版” 3D立体視オープニングの演出制作。2012年イギリスNO.1アーティストTtinie Tempah (タイニー テンパー)アリーナツアーのライブ演出映像制作担当。2013年 BBC radio1 が主催する音楽フェスティバル BIG WEEKEND 2013にて公演されたプロジェクションマッピングショーのオープニング映像を制作。その模様はイギリス全土に放映され主催者、オーディエンス共に高い評価を得ることに成功した。

http://www.reelvision.jp

生西 康典

演出家、美術家、映像作家。90年代半ばから国内外のアーティストのVJを務め、ミュージック・クリップを制作。00年代には映像を使ったインスタレーションを制作し、山口小夜子、掛川康典と共に舞・朗読・映像によるパフォーマンスを継続して行う。田名網敬一や大竹伸朗らとの共作による映像作品もある。様々なイベントの企画も多数手がけており、新旧の映像作家の新境地を引き出すライヴ・イベント「映像作家徹底研究」などがある。00年代後半からは、ダンスや演劇など舞台の演出を中心に活動。最新作は昨年末にTRANS ARTS TOKYOで行なったインスタレーション/パフォーマンス『燃える人影』。DVD:『Dark Room filled with Light』/音楽:Filament〔Sachiko M,大友良英〕(UPLINK)

西田 拓志

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2004年ファッションECサイト「nuan+」を立ち上げる。「nuan+」クリエティブディレクターを経て、2012年ファッションウェブマガジン「coromo」を創刊。今年6月にファッションコワーキングスペース「coromoza」をオープンした。
http://coromo.jp/
http://za.coromo.jp/

内田 学 a.k.a. Why Sheep? 

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ミュージシャン/サウンドスケープ・プロデューサー。‘96年にWhy Sheep?名義で1stアルバムをリリースし、国内外のメディアで大きな反響を呼ぶ。その後、世界各国を放浪後‘03年に2ndアルバム『The Myth And i』が日、欧、米と世界発売される。サマーソニック等、国内外での公演を精力的にこなす一方、数々のリミックスや映画のサントラ、プロデュース等を手がける。2007年には、音を禅の作庭術になぞらえたサウンド・アートプロジェクト“枯山水サラウンディング”を立ち上げクリエイティヴ・ディレクターを務める。野生の鈴虫の鳴き声をリアルタイムで音響プロセッシングし、生の音楽家たちと即興ジャムをする「蟲聴きの会」シリーズ等のイベントの開催や数々の旧フランス大使館で開催されたNo Man’s Land展、や様々なパブリック・アート・プロジェクト等でサウンド・インスタレーションを発表する。
2011年3月11日以降、トークイベント”Rm311″を開始する等、アーティストとして音楽活動の領域を超えた復興へのアプローチも行っている。2013年、集大成ともいえる3rdアルバム「Real Times」をリリース予定。
why sheep

枯山水

小野寺 唯

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音楽家/建築音響デザイナー。音楽と建築を学び建築音響設計に従事した後、CRITICAL PARHを主宰して「空間/環境から捉えた音の機能と関係性」をコンセプトに音と音がつくりだす空間を含めたサウンド/スペース・デザインを手掛ける。アメリカのフィールド・レコーディング/電子音楽レーベルand/OARよりソロ・アルバム”suisei”のリリースを皮切りに国内外のレーベルより作品を発表し、イギリス『Wire』誌やドイツ『DE:BUG』誌など海外メディアを通じて広く紹介され国際的な評価を受ける。

ポルトガルのThe Beautiful Schizophonic、アメリカのCelerとのコラボレーション・アルバムや”Pleq/Good Night Two (PROGRESSIVE FOrM)”、”Geskia!/323 Sayonara Memories (Home Normal)”など国内外のコンピレーション、リミックス・ワークも多数手掛ける。

NTT InterCommunication Center、岩手県立美術館、川越市立美術館など様々なシーンでライブ・パフォーマンスを展開しており、これまでにBrandt Brauer Frick、Machinefabriek、Yves De Meyの来日公演や、Ametsub、aus、Kyo Ichinose、Carl Stone、christophe charles (Mille Plateaux)、Toshimaru Nakamura (Erstwhile)、Ken Ikeda (Touch)、 ILLUHA、minamo、FourColor、sawako、Chihei Hatakeyama、PORTRAL a.k.a. INNER SCIENCE、Gonno、Kez YM (YORE records)らと共演。2013年にはスペイン、バルセロナのエレクトロニック・ミュージック/ビジュアル・アートのフェスティバル「störung festival」にMoritz von Oswald、Mika Vainio(raster-noton)、Pjusk(12k)、Francisco López(sub rosa)等と共に出演を果たす。

その他、これまでに数多くのCM/映像音楽制作やプロダクトのUIサウンドデザイン、コンテンポラリー・ダンスや舞踏の為の作曲、建築音響設計などその活動は多岐に渡る。

http://www.critical-path.info/

関連企画:シンポジウム『建築と音楽 ~エレクトロニカ以降の転換期を超えて~』