酒井貴史
僕がまだ物々交換所を始める前の作品です。ゴミ捨て場で拾った額縁のガラス面に薄く石膏を敷き、それが乾く前にビーズ、葉、ガラス片、屑鉄、写真フィルム、ぼろ布等を貼付け、豆電球を仕込んで蓋をしています。 当時はとりあえず何でも光らせれば良い絵になると思い、廃材から照明器具のようなものを量産していました。 最初の交換所を作った時に看板にしたディスプレイ用の蛍光灯ボックスも、元はランプシェードに改造する予定の物でした。
初代物々交換所
上の方が切れてますが、秋葉原の電気屋から廃棄された箱型蛍光灯に文字をステンシルしたものです。 この後交換所が活発になるに従い、照明作品から文字看板に移行して行きました。
ライトボックス、改装工事で取り外された室内灯、モニター、中に電球を仕込めて看板にできる物を見つけては改造しました。
他にもいくつかあったのですが、当時ちゃんと写真を撮ってなかったため画像残ってません。
そして今回挙げた画像の照明作品、看板共に1つ残らず現存しません。照明は譲ってしまった物が多いですが、看板に関しては、物々交換所初期の試行錯誤の段階だったため撤去されたり落下して壊れたり、看板自体がもらわれてしまったりしました。 あと電源がコンセント式だったのも弱点でした。
2年程かかって「光らなくてもいいのではないか。」ということに気付き、それ以降はロゴをプレートに印字しただけのシンプルなものに変わり、現在はラミネート加工した紙を使っています。
物々交換所
物々交換所はまだ使える不要品を収集して貰い手を探すための場所です。ここに置いてある物は遠慮なく持ち帰ってください。
物を置く時、貰う時にどんな物があるかツイッターでつぶやいてください。もしくは交換所の棚を整理してもらえるとありがたいです。
酒井貴史
1985年10月28日宮城県山元町出身。2009年武蔵野美術大学卒業。現在、物々交換所管理人。詳しくはツイッターから。https://twitter.com/koukanjyo