「アートに何ができるのか」の第三期修了展が美学校本校にて開催されます。是非ご来場ください。
出展者:朝日、杉山裕太郎、すよ、成瀬遠足
会期:2025年4月11日(金)〜14日(月)
時間:
4/11(金)15:00〜20:00
4/12(土)13:00〜20:00
4/13(日)13:00〜20:00
4/14(月)15:00〜20:00
会場:美学校 本校 3階(地図)
東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル3F
フライヤーデザイン:(朝日)
トークイベント
13日(日)16:00〜
ゲスト 南島 興 氏(横浜美術館学芸員)
展覧会ステートメント
きらきら と ほわほわ
貨幣経済のシステムは私たちを奴隷にすると憤り、
神聖で、自由で新しい視点から世界中の人々の精神を開放させたいと謳った映画監督 アレハンドロ・ホドロフスキーは、時代を象徴する国際的なタレントたちとの奇跡的な出会いを続け、数々の熱狂を与えるも、ついに実現することのなかった自身のとある芸術活動を後に振り返り、こう結んだ。
“Things come, you say yes. Things go away, you say yes.”
「(人生で)何かがやってきたら”イエス”と受け入れる。離れていっても”イエス”だ。」Alexandro Jodorowsky
「アートに何ができるのか〜次に来る『新しい経済圏』とアーティストの役割を考える」
第三期生となる私たちは、「私」と「だれか」にまつわるいくつかの関係において、誰しもが交換しうるメッセージのあり方と、その喜びついて会話を重ねました。
例えばそれは、
あるアーティストと ある鑑賞者の、
あるアーティストと あるクライアントの関係の中で。
そうでなくとも、
永く知っている人と 人の、
まさに出会った人と 人の関係の中で。
またあるいは、
私の中の 私と 私の関係の中で。
もちろんそれは、作品を通じて、
ときにエスキースを通じて、言葉やふれあい、息遣いを通じて、メッセージとして交換される。
些細なことで、構わないはず。
世界中のほとんどの人に注目されなくとも、当人たちにとってみれば、誕生日のように特別で大切なものだ。
そんなメッセージの交換に「贈与」を見ることも、もしかしたら、できるかもしれない。
返ってきたら”イエス”、返ってこなくても、もちろん”イエス”。
曖昧な約束ごとの中で、私たちはどうして与えたいと思うのだろうか?
きらきらと輝くメッセージ、ほわほわと掴みきれないメッセージ。
ある種の報酬として、私たちは駆り立てられているのであろうか?いや、きっと違う。
一年近くの時間をかけて、私たち受講生と講師 荒谷大輔はそれぞれの日々の実践を題材に、しばしば互いの思い込みをほぐし合いながら、共通項を丁寧に見つけ、積み上げてきました。
本展覧会は、その実践の現在地点と等身大の気づきを、ご来場いただいた皆様と共有する場にできればと思っています。ぜひ、ご高覧ください。
(杉山裕太郎)
アートに何ができるのか 〜哲学的視点でつみなおす ART ゼミ〜 荒谷大輔
▷授業日:隔週火曜日 18:30〜21:00
この講座では、まず現在アートがおかれている社会的な状況を振り返って考えながら「アート」と呼ばれるものの本質を明らかにします。参加者が知らないうちに身に着けている価値観の前提を問い直しつつ、それでも直観的にはおそらく各人が捉えているアートの本質を、ディスカッションの中で明らかにしていければと思います。