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【7/18-20】公演「瞬きのあいだ、すべての夢はやさしい」

【7/18-20】公演「瞬きのあいだ、すべての夢はやさしい」


「瞬きのあいだ、すべての夢はやさしい」


絵:鈴木健太


実作講座「演劇 似て非なるもの」講師の生西康典さん作、修了生の鈴木健太さん演出の公演「瞬きのあいだ、すべての夢はやさしい」がHIGURE 17-15 casにて開催されます。是非ご来場ください。


 

上演にあたって

『そこには祝福しかないはずだ!』 生西康典

『瞬きのあいだ、すべての夢はやさしい』は観客1人の為のマルチチャンネルによるサウンド・インスタレーションとして2014年に制作しました。40分程の間、観客は所定の椅子に座り、声(言葉と歌)を聞きます。インスタレーションとして特異だったことは観客の向かい側に観客を見つめ続ける1人の女性が座っていたことです。声が聞こえ始めると照明は徐々に変化して暗くなっていき、やがて黄昏時のように女性の顔の表情は見えなくなっていきます。でも自分を見つめている人がそこにいることは分かります。黄昏の語源は「誰そ彼」だそうです。自分を見つめている者は誰なのか?観客が向き合っていたのは対面している女性だけではなく自分の内面、記憶でもあったと思います。

今回一人芝居として鈴木健太くん演出、高山玲子さん出演で再制作することになりました。照明と美術は初演時と同じ小駒豪さんです。この作品で語られているのは死んで行くということと生まれて来るということです。ある人が死んで行こうとしている時、この言葉は書かれました。広場に生えている樹の傍らにあるベンチに座って。その時の情景を今でも思い出すことが出来ます。声の出演者の1人である萌さんの発話された言葉は彼女自身に書いてもらいました。それが相応しいと思ったからです。素晴らしい詩を彼女は書いてくれました。今回は1人芝居なのでその台詞が何処なのか聴いている人には分からないでしょう。過去に書かれた詩や小説などからの引用もあります。死んで行く時間も生まれて来る時間も自分自身では与り知ることが出来ない、とても不思議な時間です。生と死は溶けあっているように感じられました。
ある人がこの世界に生まれて来ようとしている今、この言葉を再生させてみたいと思いました。毎日、何処かで誰かがこの世界から去り、誰かがこの世界へと生まれて来ます。亡くなって行った人たち、生まれて来ようとしている人たち、敬愛してやまない首くくり栲象さんに捧げたいと思います。

(2019.6.15)

 

『とてつもなく明るい黄昏』 鈴木健太

僕はこの作品の初演を知りません。
約5年前、2014年の6月はたしか僕は美学校の演劇講座に通い出したころだから生西さんに出会って間もない時で、どういうわけで見にいかなかったのか、何をしていたか何も覚えてないけどたぶんぼーっとしていたんだろう、それから1年後くらいに初めて舞台作品をつくった。つくったというかやった、つくれたかどうかはわからなくてただ始まって終わった。
そのときつくったもので、強い光を観客席に向けてはなつシーンがあった。演者ではなくて観客が光を浴びていた。終演後お客さんの誰かが、暗転時の“暗くて”見えないブラックアウトする時間に対して、その光を浴びるシーンを“明るすぎて”見えないホワイトアウトする時間だったと言っていた。それは覚えている。

それから2年後、演劇講座第4期の修了公演の稽古に飴屋さん、飴屋法水さんがきてくれた日があって、“相手に聞こえるか聞こえないかの声量で”、と書かれたト書きのあるシーンの稽古をした。その時、隣室から酒を飲んだ人たちの賑わいが漏れてこちらへ聞こえてきてて、それで飴屋さんは「“あの賑やかな音と重なっても、聞こえるか聞こえないかの声”にしてみて。で、たぶんそれはきっとそんなに小さな声じゃないよね?その時その状況によって“相手に聞こえるか聞こえないかの声”って違くて、それはすごく小さな声じゃなくてもあり得るはずだよね?」と言っていた、それも覚えている。

それからさらに2年後、つい最近、生西さんは初演のことを「黄昏時のように女性の顔の表情は見えなくなっ」たと書いた。その見えない顔は、暗闇によって作り出されたものだったらしい。あたりが暗いと、人は、向こうにいる誰かの顔がみえない。それと同時にたぶん人は、とてつもなく明るくても、向こうにいる誰かの顔がみえない。暗がりの黄昏の一方で、とてつもなく明るい黄昏はあり得るのか。ひとつの場所はひとつの通り道でしか辿り着けないわけじゃない。気づいたら時間は進んでて、知らなかった場所に今いける人と向かう。

(2019.6.25)

 


「瞬きのあいだ、すべての夢はやさしい」

作:生西康典
演出:鈴木健太
出演:高山玲子
照明/美術:小駒豪

協力:武本拓也、新美太基、HIGURE 17-15 cas、美学校
記録:前澤秀登
キュレーション:藤川公三

日 程:2019年7月18日(木)、19日(金)、20日(土)[全6公演]
時 間:
 7月18日(木)夕公演 開演 17:00 /夜公演 開演 20:00
 7月19日(金)夕公演 開演 17:00 /夜公演 開演 20:00
 7月20日(土)夕公演 開演 15:00 /夜公演 開演 19:00
※開場は開演の30分前です。
料 金:予約/当日 2,500円
定 員:各回20名
会 場:HIGURE 17-15 cas(地図
   東京都荒川区西日暮里3-17-15
   http://higure1715cas.com/

 

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初演データ


『瞬きのあいだ、すべての夢はやさしい』
(伊宝田隆子 「立ちたさ_」展参加作品)
サウンド・インスタレーション/パフォーマンス(41分)
会場:makii masaru fine arts
開催期間:2014年6月6日~6月16日(全50公演)

演出:生西康典
声の出演:首くくり栲象、嶺川貴子、萌(Moe and ghosts)、飴屋法水
出演:桒野有香/伊宝田隆子(7、11、12、16日の最終回のみ)
録音/編集/音響:池田野歩
照明/美術:小駒豪
美術:BAL、ドゥイ

 

 

・木村覚さんによる初演時のレヴュー
http://artscape.jp/report/review/10100454_1735.html

(掲載写真:前澤秀登 Hideto Maezawa)

 

 

 

▷授業日:毎週金曜日 19:30〜22:30
「演劇」は既成のイメージされているものよりも、本当はもっと可能性のあるものなんじゃないかと僕は思っています。それを確かめるためには、何と言われようとも、自分達の手で作ってみるしかありません。全ては集まった人達と出会うことから始めます。