《日本の美術を埋葬する》をベースにデジタルコラージュで加筆した作品《リトルアキハバラ@謝肉祭*ぉハョー/^0^\美術コア》からはじまった『LITTLE AKIHABARA MARKET ―― 日本的イコノロジーの復興』展で、キュレーターである黒瀬陽平氏は「失われた多くの日本的キャラクター表現の古層を、新しいかたちで現代に復活させること。 これこそが、私たちの成しうる「文化的復興」ではないだろうか。」と述べています。一方、1947年生まれの堀浩哉氏は、67年自己埋葬儀式からスタートして、1969年に「美共闘」と呼ばれる運動を展開。立体、インスタレーション、パフォーマンス、演劇活動にいたるまで多彩なアーティスト活動を展開しつつも、70年代末からは絵画を中心に制作。「あくまで絵画の境界線上」にあるという堀の絵画は、いわばプロレスのかけひきのように絵画空間との駆け引きの中で生まれてくるのだと思います。
これらの二人は35年の年の差を超え、「日本」という地で「絵画」をおこなう、そして、埋葬をへて「復興」していく闘争をしている同志ともいえるのではないでしょうか?二人の対談を通し、日本美術の世代をつないでいく、あるいは違いを明確にする事でみえてくるものがあればと思います。
※『LITTLE AKIHABARA MARKET ―― 日本的イコノロジーの復興』展 http://www.chaoslounge.org/
出 演:堀浩哉、黒瀬陽平
進 行:伊藤悠
日 程:2014年7月13日(日)11月23日(日)
時 間:20:00〜
参加費:1000円
ご予約:開催一ヶ月前より受付を開始します。
会 場:美学校 本校(地図)
東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル3F
【プロフィール】
堀 浩哉
1947年富山県生まれ。1967年に多摩美術大学絵画科油画専攻に入学し、1970年中退。1969年に初めて作品を発表。その後主にインスタレーショ ンやパフォーマンスを中心に活動する。1979年から絵画を中心に制作し、アクリル絵具に加えて岩絵具、墨、オイルスティックなどを併用。また、1988 年からは基底材としてキャンバスに和紙を使用。1998年にパフォーマンスを再開し、翌年堀えりぜ・畠中実と、ユニット00を立ち上げる。さらに映像作品 や出力プリントの上に描く作品、サイトスペシフィックな作品なども手がける。1977年パリビエンナーレ、1984年ベニスビエンナーレなどに出品。近年 の主な展覧会に、「堀浩哉展」SPACE HONGJEE、Gallery Yookgongsa/韓国、第3回大地の祭り・越後妻有アートトリエンナーレなど。 2002年から多摩美術大学教授、今年10月に多摩美大退職記念展を予定
黒瀬陽平
1983年生まれ。美術家、美術評論家。「カオス*ラウンジ」代表。
東京藝術大学院美術研究科先端芸術表現専攻博士後期課程修了。
「カオス*ラウンジ」の代表として、展覧会やアート・プロジェクトのキュレーション、ディレクション、作品制作などを手がける。著書に『情報社会の情念』(2013年)
伊藤悠
1979年生まれ。アイランドジャパン株式会社代表。
アーティストとの縁をだいじに、場合に応じてアーティストの紹介、コーディネート、展示販売、マネジメント、グッズやWEBや印刷物などの制作を行う。