超芸術漫画講座 〜Comic or Art or Die ?〜  長尾 謙一郎

[終講のお知らせ]
募集未定となっておりました当講座は、2016年度をもって終講となることが正式に決定いたしました。現在のところ、2017年度を含めた次年度以降の募集の予定はありません。(1/23)


定員 8 名
期間:5月中旬~9月ごろ
授業日:毎週月曜日/午後7時~午後10時
学費:170,000 円 教程維持費:10,000 円(通額)


超芸術漫画講座メイン画像

今や、漫画は日本を代表する芸術表現として、世界に認知されています。古来の鳥獣戯画などの絵巻や、禅画、または浮世絵などの庶民的日本画の歴史を一望すれば、漫画がいかに日本人にとって源流的なものであるかが解るはずです。

そして、絵、物語、言葉、人物描写、様々な切り口で自分の世界(心)を表現できる総合的なアートだと僕は考えています。なにより、お金もかからず一人で出来てしまう手軽な魅力もあり、漠然と創作活動のようなものをしてみたいが、何をすべきか解らず迷ってる人にも是非おすすめしたい表現メディアです。
漫画とは、基本は他人を楽しませる為のものですが、時に漫画を描くことによって、作家個人の人間的な成長を促してくれる不思議な”場”にも成りうると、私は感じています。

さて、この講座では”前期”、”中期”、”後期”に分けて、授業を進めていきます。

まず”前期”は、漫画における基礎的な概要を伝えます。

“中期”は受講生各々のオリジナリティやスタイルを見つけていきましょう。
創作の最高の武器は唯一無二のオリジナリティです。
オリジナリティとは、個人が持つ声質のようなもので、案外あっさり見つける事ができるものだと、私は思います。また、今この時代にどんな表現が効果的か、または過激かを受講生と探って行きたい。(未来の漫画を考える)

“後期”は作品の制作に入ります。
作品といっても、ストーリー漫画等の一般的な漫画に限らず”漫画的なもの”もふくめての制作作業です。

長尾謙一郎

授業内容 


[前期]

漫画の基礎知識。基礎テクニック。発想法。画材選び。漫画のおおまかな歴史。
出版社編集者を含めた制作の現場のいま。など。(漫画家や編集者にゲストを招くこともあります)

[中期]

漫画家や編集者を招いたトークレクチャー。街に出て”いま”を観察。精神やこころ、無意識と表現の関係などを知る。ドローイングや、コラージュ、写真撮影、詩作など漫画以外の表現で自分を知る作業。シュルレアリスム考、シチュアシオニスト考など。

[後期]

あくまで”漫画的”アプローチにこだわり、様々な表現ジャンルを試しながら、作品制作。
もちろん、純粋な漫画制作でもかまいません。

講師プロフィール 


長尾謙一郎長尾謙一郎

漫画家
72年愛知生まれ。
CDジャケットデザイン、本装丁、ミュージックビデオなどの映像製作、文筆、音楽、パフォーマンスなど多岐にわたる。
代表作『おしゃれ手帖』『ギャラクシー銀座』『PUNK』『クリームソーダシティ』など。