物々交換所 第13回「大学生必見!!新入生のフォロワーを大量獲得する方法!!!」


酒井貴史


今日は皆さんに、「お金をかけずにフォロワーを増やす方法」をご紹介します!
僕はこの方法を使い、去年の一ヶ月半程で約300人の新規フォロワーをGETしました!

まあそう疑わず聞いて下さい。
毎年3月から4月は引っ越しのシーズンです。
各地の大学近辺で卒業生の転出ラッシュと新入生の入居ラッシュが同時に起こりますね。春から新社会人となるにあたって、引っ越しを機に学生時代の服や雑貨、日用品を大量に処分しようと考えている卒業生。初めての一人暮らしに胸躍らせるも、ホワイトキューブのような部屋に炊飯器しかない新入生。

・・もう解りましたね?
そう、『卒業生の不要品を片っ端から引き取って来て並べ、
新入生はほしいものを好きなだけ無料で持ち帰ることができる』という場所を作るのです!
ここで「無料」であることがポイント。有料だと普通のフリーマーケットになってしまい、バイトした方が得です。

タダである代わり、『物をもらったらツイッターで拡散する』というルールを作ります。
自分のアカウントでそれらをエゴサーチして適度にリツイートしつつ、リアルタイムの品揃え情報を流してやれば、『フォローするとお役立ち情報が得られるアカウント』の出来上がり!フォロワーが増加します!!!
先ずは品物を並べるための雨風をしのげる10畳程のスペースと、3月~4月の1ヶ月間タダ働きする覚悟を用意しましょう!

こちらは昨年開催した「ワールドおさがりセンター」の様子です。

誕生日、正月、節句、ハロウィーン、クリスマス、バレンタインデー
祝祭はプレゼント、つまり贈与と切り離せない関係にあります。
しかしこのようなお馴染みのイベントも起源を辿るとそこで行われる贈与は人間から人間へというより、生者から死者へ、神へ、自然そのものへ交信を図るための媒体でした。
死者や神といった彼岸の存在の前で、その場にいる者は全て一時的に『平等な存在』となり、その間、固有の名前や職能、地位は意味を失い、「私有物」「私有領域」といった概念も失われます。

故に祝祭とは富や食料の分配、資材や燃料の蕩尽、規範意識や倫理感の一時的な保留といった非日常そのものであり、
社会構造が複雑化するに従ってその秩序を乱す危険を見出され、徐々に抑制されていきました。
彼岸と此岸を撹乱する儀礼は形骸化し、祖霊や神々が軒並み力を失って久しい現在でも尚なぜか「プレゼント」は祝祭の最小単位としての力を失っていません。

大掛かりな舞台装置が無くとも、「無償の贈与」は非日常を演出します。


物々交換所

物々交換所はまだ使える不要品を収集して貰い手を探すための場所です。ここに置いてある物は遠慮なく持ち帰ってください。
物を置く時、貰う時にどんな物があるかツイッターでつぶやいてください。もしくは交換所の棚を整理してもらえるとありがたいです。

酒井貴史

kokanjo

1985年10月28日宮城県山元町出身。2009年武蔵野美術大学卒業。現在、物々交換所管理人。詳しくはツイッターから。https://twitter.com/koukanjyo