【4/3】映画技作工房 presents 『ヨコハマメリー』上映会とレクチャー 〜あるインディペンデント映画が如何に企画され、創られ、世にでるに至ったのか?〜


5年の歳月をかけて横浜の伝説的なホームレスの老婆”メリーさん”に迫った傑作ドキュメンタリー映画『ヨコハマメリー』

06年の公開以降、根強い人気と高い評価を得る本作品の上映会を行います。

上映に加えて、監督・中村高寛氏と、プロデューサー・白尾一博氏(『映画技作工房』講師)をお招きしてレクチャーを実施します。映画の中でどのような技術を使ったか、映像の技法を徹底解題を行います。

撮影、照明、編集、音楽など、映像におけるさまざまな要素の化学反応を支える『映像制作のための技術』を、実際の作品を参照しながら解説。

単なる撮影の裏側トークや内輪ネタではない、映画の『技術』に迫ります。


■イベント詳細
映画上映とレクチャーの二部構成のイベントとなります。

第一部:上映『ヨコハマメリー』
・16:30 開場/17:00 上映開始

第二部:レクチャー『監督自身が読み解く映画の技術』

・19:00 開始(21:00頃終了予定)

実際のシーンをプレイバックしながら、「ここではこういう技術を用いている」「このシーンはこのような効果を意図して制作した」など、具体的な映像技術のレクチャーを行います。


■講師
中村高寛

映画監督。1975年生まれ。97年、松竹大船撮影所よりキャリアをスタート、助監督として数々のドラマ作品に携わる。99年、中国・北京電影学院に留学し、映画演出、ドキュメンタリー理論などを学ぶ。06年に映画「ヨコハマメリー」で監督デビュー。横浜文化賞芸術奨励賞、文化庁記録映画部門優秀賞、ヨコハマ映画祭新人監督賞・審査員特別賞、藤本賞新人賞など11個の賞を受賞した。またテレビ朝日 報道発ドキュメンタリ宣言「OH!パンダフル」(09年)、NHKハイビジョン特集「終わりなきファイト“伝説のボクサー”カシアス内藤」(10年)などテレビドキュメンタリーも多数手掛けている。

その他、10年3月よりキネマ旬報でエッセイ「黄金町ブルース」を連載、執筆している。16年、劇場映画第2作、横浜出身の禅僧の半生を追った「ヘンリ・ミトワ 禅と骨」が完成した。日本映画大学ドキュメンタリーゼミ講師。

白尾一博白尾一博

1970年生まれ。1994年実験映画「産業とダッチワイフ」を自主制作。イメージフォーラムフェスティバル1994で大賞を受賞。バンクーバー国際映画祭など十数カ国で招待・上映される。
その後、主に撮影監督として「蒸発旅日記」「ブラックキス」「ひぐらしのなく頃に」等に参加。
コーネリアス、ボニーピンク、斉藤和義など音楽PVの撮影も多数手がけている。
2004年以降は日本映画を代表する美術監督の故・木村威夫氏に師事。
「馬頭琴夜想曲」「夢のまにまに」等に撮影・編集として関わる。
プロデューサーとして「ヨコハマメリー」「美代子阿佐ヶ谷気分」
監督作品に「ドキュメント灰野敬二」
2015年「山口小夜子未来を着る人」展に、映像作品「影向」を出品(山口小夜子+生西康典+掛川康典との共作)


【イベント詳細】
出 演:白尾一博、中村高寛
日 程:2016年4月3日(日)
時 間:17:00~21:00
参加費:1.500円
会 場:美学校 本校(地図) 東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル 3F


〈関連講座〉
白尾一博

▷授業日:火曜日 19:00〜21:30
この講座では「暗い箱の中で銀幕を見つめさせるための表現」に拘り、映像表現の原点―『新しい表現の試み』=アヴァンギャルド 『記録し、語り継ぐ』=ドキュメンタリーという二つを柱に、一人一作、映像作品を完成させることを目指します。

Kishino Yuichi

▷授業日:木曜日(月一回・年間10回) 19:00〜21:30
音と映像の関係を様々な作品のワンシーンをプレイバックしながら 実例として学び、映画音楽とは何かを思考していく講座です。20世紀以降の映像の発達史から、21世紀現在にまで繋がる音と映像の発展史を解読し、概念と方法論を体系化していきます。

Kishino Yuichi

▷授業日:隔週木曜日 19:00〜21:30
ライブやDJイベント、インスタレーションなど様々なイベントを企画・宣伝・制作・開催することを実践しながら、体験としてその方法論や技術を学んでいきます。小規模な企画から始まり、一年かけて、大規模な企画の制作・実践へと進みます。