【6/3,7/15】実作講座「演劇 似て非なるもの」ワークショップ『ほんとうの声で歌う』特別講師:さや(テニスコーツ)



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7月15日のワークショップの最後に、ささやかな発表会をします。
21時30分に開場しますので、静かに教場にお入りください。
誰でも入場可能、入場無料、予約無用です。(7/12)


テニスコーツのさやさんを特別講師にお迎えして、声と歌についてのワークショップを開催します。

声を出すということ、歌うということは、いったいどういうことなのでしょうか。実際に体験しながら、そっと歌に触れてみるような場になれば良いと思っています。

ぼくは、2010年に東京都写真美術館で開催された第2回恵比寿映像祭『歌をさがして』で、さやさんたちとサウンド・インスタレーション『おかえりなさい、うた』を制作しました。そのとき、さやさんをはじめとするたくさんの参加者の声に触れられたことで、ぼくは「声」と「歌」、「ことば」という大きなテーマを同時に抱えることになりました。

声を出すということは、ただ単に声を出すことではありません。相手にじぶんの声を届けるにはどうしたら良いのでしょうか?耳を素通りしていく声もあれば、心のうちに響いてくる声もある。ぼくが考える声を届けるということ、それは相手に自分の言うことを聞かせるためというような暴力的、強制的なものではありません。じぶんの声を大きくしてより多くの人に聞かせるためにPA技術はつくられました。独裁者の演説のために。だけど、そんな拡張された大きな声ではなく、ひとりひとりの持つ小さな声こそが、ほんとうの意味で自分の声を相手に届けるということでできる。そして、その先に歌があるような気がします。

ぼくのなかで、そのような声を持ち、歌をうたえる人といえば、さやさんが一番最初に頭に浮かんで来ました。彼女の歌を聞いていると、いつもなにか大切なものを受け取っているような気持ちになります。講座の第四期がはじまる初日からゲストを迎えてワークショップを行うということは少し異例だとは思いますが、じぶんにとって最も大切なことから始めたいと思いました。

(生西)

「どんな詩でもいい、人間の自由さが現在を超えていることだけが重要だ…」吉本隆明

さや
テニスコーツのボーカルとして1996年より活動、コラボレーションを合わせアルバム作品は20作を超えた。生西康典の「おかえりなさい、うた」に参加。大友良英著「学校で教えてくれない音楽」で、歌のワークショップを行った。


実作講座「演劇 似て非なるもの」ワークショップ『ほんとうの声で歌う』

特別講師:さや(テニスコーツ)
日 程:2016年6月3日(金)、7月15日(金)[全2回]
時 間:19:30〜22:00
申込み:定員に達したので締切りました。(5/25)
参加費:5000円(全2回通し)
定 員:7〜8名程度
会 場:美学校 本校(地図
    東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル3F

▷授業日:週替わりで月曜日と金曜日 19:00〜22:00(6月から開講)
「演劇」は既成のイメージされているものよりも、本当はもっと可能性のあるものなんじゃないかと僕は思っています。それを確かめるためには、何と言われようとも、自分達の手で作ってみるしかありません。全ては集まった人達と出会うことから始めます。