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【レポート】実作講座「演劇 似て非なるもの」ワークショップ「止まらないダンスクラス美学校・イントロダクション編」特別講師:山崎広太(振付家・ダンサー)

【レポート】実作講座「演劇 似て非なるもの」ワークショップ「止まらないダンスクラス美学校・イントロダクション編」特別講師:山崎広太(振付家・ダンサー)


 

文・写真=皆藤将、生西康典


数ある美学校の講座の中で唯一となる演劇講座《実作講座「演劇 似て非なるもの」》では、実際に演劇を作り上げていくだけでなく、頻繁に外部からゲスト講師を招いてレクチャーやワークショップを開催しています。2015年度だけでも、首くくり栲象さん(アクショニスト)、山川冬樹さん(ホーメイ歌手/アーティスト)、TOJUさん(画家)、川口隆夫さん(ダンサー)といった方々にゲストとして来ていただきました。

今回ゲスト講師としてワークショップを行ってくれたのは、ニューヨーク在住の振付家・ダンサーの山崎広太さんです。今回は「止まらないダンスクラス美学校・イントロダクション編」(告知ページ)というタイトルのもと、”身近に実現できる止まらないダンス”にフォーカスして、ワークショップが行われました。

以下、演劇講座講師の生西さんによるレポートです。

 

演劇講座の受講生が3人、一般の受講生が7人、総勢10名の受講者でワークショップは行なわれた。

まずワークショップを始めるにあたって、広太さん自身が自己紹介をしてから、受講者たちが順々に自己紹介をすることから始まった。

最初に行なわれたムーブメントは椅子に座ったまま、顔の角度を少しづつ変えていくことで風景を変えてみるということが行なわれた。

その後は、椅子から立ち上がり、半数づつのグループに分けて、「動く」「止まる」から始まり、いくつかの簡単なタスク()を与えられた受講生たちが、ムーブメントの実践を行なっていった。

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与えられたタスクはほんの少しづつ複雑になっていくだけなのだが、それでも観ていると、どんどん受講生の間に動きの関係性が生まれていき、みんなで生み出すムーブメントがダンスのように、言ってみれば舞台を観ているかのような感覚に襲われるのには驚いた。一種の魔法のようであった。

だが、しかし、広太さんらしさが出て来たのは、その後である。二部屋使っていた教室の間の扉を閉めて、壁をつくってからのタスクだった。それは壁に向かって、背中だけで踊るというのものだった。外側に開いていた感覚を今度は内側に、自分をひとつの細胞に捉えて動くというようなものだった。動き自体は小さくても、より微細で、神経が全身に行き渡っていくように感じられた。

 

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その後は、また外側の風景に向けて、身体の向きを変えることで変わる風景に対して、内なる風景を変化させ動くということが行なわれていたように思う。これは広太さんがワークショップを行なうにあたって書かれた文章「すぐ身近に実現できる止まらないダンスからフォーカスした場合、違った世界観が現出するようにも思ってしまう」に対応したことであったように思う。

一番最後に、広太さんのことばと動きによって振り付けられた10分ほどの作品を、踊って2時間半ほどのムーブメントの探求は終わった。

その後、広太さんの「なにかフィードバックはありますか?」という問いに、受講生ひとりひとりが、今回得た体験をことばにしていった。

どの方のことばも、体験し終えた直後の実感のこもったものであったが、ひとりの受講生の「表現というのは(自分から)外に出すことだとばかり考えていたが、同時に(自分の)内に入れることでもあると感じた」というようなことばが強く印象に残った。

 

(生西)

 

 

山崎広太さんの公演


今回講師を務めていただいた山崎広太さんの公演が3月26日、27日にアサヒ・アートスクエアにて開催されます。

 

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「踊りに行くぜ!!」Ⅱ(セカンド)vol.6 東京公演

【日時】
3月26日[土]①14:30開場/15:00開演 ②18:30開場/19:00開演
3月27日[日]14:30開場/15:00開演

【上演作品】
梅田宏明作品『Movement Research – Phase』
平井優子作品『Ghosting――軌跡の庭』
山崎広太作品『足の甲を乾いている光にさらす』

【公演詳細】
http://asahiartsquare.org/ja/schedule/post/1413/

 

3月末で閉館するアサヒ・アートスクエアの最後の舞台となるそうです。是非、足をお運びください。

 

そして、ついでの告知となりますが、2015年度実作講座「演劇 似て非なるもの」の修了公演が4月9日、10日と開催予定です。詳細は、近日中に当WEBにて掲載予定です。こちらも是非ご来場ください。

 

 

▷授業日:毎週金曜日 19:30〜22:30
「演劇」は既成のイメージされているものよりも、本当はもっと可能性のあるものなんじゃないかと僕は思っています。それを確かめるためには、何と言われようとも、自分達の手で作ってみるしかありません。全ては集まった人達と出会うことから始めます。